九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

常に最先端を走りたい 質の向上、技術革新を継続

常に最先端を走りたい 質の向上、技術革新を継続

香川県厚生農業協同組合連合会 屋島総合病院
病院長(あんどう・たけお)

1987年産業医科大学医学部卒業、同整形外科学教室入局。
1989年岡山大学医学部整形外科学教室入局。
寺岡整形外科病院、屋島総合病院副院長などを経て、2015年から現職。

 2016年秋に新築移転してから、近隣地域はもとより、遠く青森などからも患者が訪れている。最新の医療を提供することを信念に、スポーツ医学センター長も兼任する安藤健夫病院長に、屋島総合病院の「今」について聞いた。

─各診療科の状況は。

 整形外科を中心に、順調に手術件数が増えています。中四国全域から、人工関節の手術を受けるために患者さんが来られています。

 2019年の人工関節手術は432例。スポーツ外来では特に、膝の前十字靱帯の再建術が増えています。遠く青森から、患者さんご自身でインターネットの情報や口コミなどを調べて、手術を受けに来られた方もいました。

 年に2回、人工関節センター長の浅海浩二医師と私の2人で、膝関節や股関節について市民講座を開いています。毎回200人〜300人の方が参加されます。そこで話を聞いた方や周囲の方が病院へ来てくださっている状況です。

 産婦人科は、2019年、女性の医師が1人増え、2人体制になりました。近くの病院が産科を廃止したこともあり、10月以降お産で来られる患者さんが1・5倍に増えました。

 また産婦人科は、新築移転したタイミングで、外来を病棟のある4階に併設しました。内装も新しくなり、安心して出産できる環境になっています。

 外科では、腹腔鏡手術に力を入れています。開腹手術と比べると、手術時間は多少長くなりますが、患者さんへの負担が少ないため、早期回復を目的に、積極的に取り組んでいます。

─今後、目指したい病院の姿は。

 整形外科に関していえば、高い技術、質を誇る病院でありたいと思い、日々、技術革新に努めています。医療の進歩に遅れないように、常に最先端を目指し続けたいと考えています。

 その一環として、先端医療である再生医療を、当院でも提供できるよう準備を進めています。国内で認可されて間もない、多血小板血漿(PRP)療法を近々始める予定です。

 具体的には、自分の血液から多血小板を分離させて、局所に注入。組織を再生させる力、治癒能力を高めます。例えば6週間かかっていたものが、2週間ほどに短縮できる。自分の血液から採っているので、アレルギーや免疫反応などの副作用もほとんどない、そういう治療法です。

 低侵襲な方法を用いつつ、いかに早く社会やスポーツの場に復帰してもらうかを考えていく。その選択肢が広がるのではないでしょうか。

─地域との連携について教えてください。

 移転と同時に創設した「総合支援センター」が病院の要として、うまく機能しています。また、当院には訪問看護サービスもあるので、在宅療養や介護の支援も可能です。入院前から退院後の生活まで、切れ目ない支援を提供できるようになりました。

 センターには、各診療科からベテラン看護師が配属されています。厳密な入退院管理により、病床稼働率はほぼ100%。急性期、回復期いずれについても病床は満室です。地域包括ケア病棟も回復期リハビリテーション病棟も、順調に稼働しています。

 近隣の病院から紹介で当院に来られた場合、患者さんの容体が安定すれば、回復期病棟へ移っていただいています。もしくは、総合支援センターが相談に乗りながら、患者さんのお住まいに近い病院へ転院するお手伝いをします。当院での対応が難しい患者さんが来られた場合には、大学病院など3次救急病院へご紹介しています。

 近隣の個人病院や地域の病院だけでなく、県立病院や大学などの大規模な病院とも良好な関係を築きながら、地域に貢献していきたいと思います。

香川県厚生農業協同組合連合会 屋島総合病院
高松市屋島西町2105―17
☎087―841―9141(代表)
http://www.yashima-hp.com/

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