九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

山口県看護協会 会長 西生 敏代

山口県看護協会 会長  西生  敏代

 新年のお喜びを申し上げるとともに、 今なお、新型コロナウイルスとの戦いの最前線に立ち続ける医療従事者の皆さま方の献身的なご努力に対し、深く敬意を表し、心より感謝申し上げます。

 私ども看護職にとっては、くしくも感染管理の礎を築いたナイチンゲール生誕200年を迎える中での世界的発生であり、改めて、看護の担う働きに社会から大きな期待が寄せられたところです。ナイチンゲールの教えを胸に、看護職として知識と経験を生かし、力を合わせてこの困難を乗り越えなければなりません。

 本協会では、逼迫(ひっぱく)する医療現場への人材確保のため「看護職員緊急確保事業」を県から受託し、保健所の相談窓口や病院現場への就業支援を行ってきました。併せて軽症者宿泊療養への対応も実施しているところです。感染症対応のための再就業はご本人、そのご家族の方にとっても容易ではありませんが、今後とも需要は大きく見込まれますので、皆さま方のご支援ご協力を切にお願いいたします。

 また、医療現場などでの防護服などの不足、看護職への誹謗・中傷が報道される中、県内病院の実態調査を行い現場の窮状を踏まえ、県知事・県議会へその声を届けたところです。

 さらに、一旦中止していた研修については、実際に現場で対応した感染管理認定看護師の協力を得て、感染症対応研修などを緊急に実施しました。

 こうした感染症対策に取り組み、新たに発生した課題を踏まえ、本協会では軸をぶらすことなく、超高齢社会の到来に対応すべく行われている、病床の機能分化、地域包括システムの構築、医療従事者の確保・勤務環境の改善などの各種の社会制度改革の本格化に対応し「全世代を対象とした地域における看護力の強化と連携」「看護職の就業と定着促進」「看護の質の向上とキャリア形成の促進」「組織力の強化」を次年度の重点方針として展開していくこととしています。

 ことに地域包括ケアの対象が、高齢者のみならず子ども・子育て世代など「全世代」へと拡大する現状を踏まえ、専門領域での連携について検討していくこととしています。また、このたびの感染症対策で顕在化した看護職の就業確保、現場看護師および感染管理認定看護師に対する質の向上などの課題にも取り組んでまいります。

 本協会といたしましては、これまで以上に高まった地域社会からの期待にしっかり応えられるよう研さんを重ねてまいりたいと思っておりますので、引き続き皆さま方のご理解と一層のご支援をお願い申し上げます。

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