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専門性や連携を高め「選ばれる病院」に

専門性や連携を高め「選ばれる病院」に

独立行政法人地域医療機能推進機構 大阪病院
病院長(にしだ・としろう)

1981年大阪大学医学部卒業。
米タフツ大学、大阪大学医学部附属病院教授、大阪警察病院副院長、
国立がん研究センター東病院病院長、同中央病院病院長などを経て、2020年から現職。

 7年余りを関東で過ごし、大阪に戻ってきた西田俊朗病院長。大阪厚生年金病院から変わって6年目を迎えるJCHO大阪病院を今後、どのような方向に導くのか。西田病院長が描くビジョンとは。

地域のニーズに応える

 大阪病院があるエリアは大規模病院が点在する、いわゆる「病院銀座」だ。「その中にあって、地域医療支援病院として病床稼働率、紹介率、救急車受け入れなど、すべてのアクティビティーを高め、地域にさらに貢献できる病院にする必要があります」
 現在82.5%の病床稼働率は90%に、67・8%の紹介率は80%に、8424件の救急患者(うち搬送数は3652件)は1万件にとの目標を立てた。「まずは急性期を充実させ、地域のニーズに応える。さらに得意分野を強化し、明確な特色を打ち出すことに取り組みたいと思っています」

四つの分野を強化

 一つ目は、整形外科。病院創設時からの要で、これからの高齢化社会には重要な診療科だ。「高度な専門性を生かし、関西一円から患者さんを受け入れ手術件数を増やしていきます。高齢者のロコモ疾患や骨折にはしっかりと対応します」

 二つ目は、循環器系疾患だ。「脳血管障害と心疾患は即時対応が必要とされます。救急の受け入れや診療をさらに充実させ、応えていくつもりです」

 三つ目が、周産期・母子医療。「周辺は高層マンションが多く、若い共働き世帯が多いのが特徴です。実家が遠方という方も多く、出産育児を少ない家族で乗り越えなければならず、心配する声は多い。公的病院として支援する責任があると思っています」

 周産期や小児科、婦人科なども充実し、女性病棟も備えていることから、シームレスに診る体制を進化させたいと話す。

 四つ目が、専門でもあるオンコロジー。「現在、大阪府がん診療拠点病院ですが、さらに高度な医療に対応できればと考えています。内視鏡や腹腔鏡を得意とする医師も招き、低侵襲ながん治療を実現するセンターを目指します」。前職での経験も踏まえ、化学療法の専門家であるメディカルオンコロジスト(腫瘍内科医)の受け入れも想定する。

広報を強化 働き方改革も

 社会構造の変化に伴い、医療現場も変革を求められる時代。「頭を切り替えなくてはならない。生き残るためにも、『急性期医療で地域に貢献する』という意識を職員全体で高めないと前に進めません」

 運営を取り巻く厳しい現状と、問題意識の共有を進めながら、「選ばれる病院」になるには地域とつながりを結ぶことも重要だ。「私たちが持つ医療資源について、地域の先生にあまり知られていないのが現状。発信力の強化は必須です」

 広報誌は年4回に増やし、ホームページもリニューアル。ウェブ講演会を行い、医師会向けパンフレットにも工夫を加えた。

 さらには、働き方改革にも着手していく。「ワークライフバランスの考え方を現場に浸透させていきたいと思っています」。3人いる副院長は、診療担当、労務担当、研究教育担当に分け、新体制を組んだ。組織としてより機能的に動いていく構えだ。

 大切にしたいのは、「conscientious(コンシエンシャス)」であること。「ルールを守りつつも堅苦しくなく実直、という感じでしょうか。相手に対し、いつもhonest(オネスト)でいたいと思っています」。難しい交渉の場面では、時にはデータを提示しながら、時には本質に切り込みながら、意見を正直に伝えてきた。「ただし、思いやりは忘れてはいけない、そう言い聞かせています」

独立行政法人地域医療機能推進機構 大阪病院
大阪市福島区福島4ー2ー78 ☎️06ー6441ー5451(代表)
https://osaka.jcho.go.jp/

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