九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

大分大学医学部附属病院 創立40周年 先進かつ低侵襲治療で地域と世界に貢献

大分大学医学部附属病院 創立40周年 先進かつ低侵襲治療で地域と世界に貢献

低侵襲で高度な先進医療を推進しながら、地域医療の充実や海外支援にも取り組んでいる大分大学医学部附属病院(旧:大分医科大学医学部附属病院)。40年の歩みを間近で見てきた三股浩光病院長に、ターニングポイントとなった出来事や、今後の展望を聞いた。

三股浩光 病院長

―これまでの歩みと、転機と捉えている出来事は。

 国の「一県一医大構想」で1976年に大分医科大学が開学し、当院はその5年後の81年、大分医科大学医学部附属病院として321床で開院しまた。現在は618床となり、10月に40周年を迎えます。
 
 私は同大学の1期生で、医師人生の大半を当院と共に過ごしてきました。開院時は4年生。入学以来、建物の工事の音が毎日響いていたことを覚えています。

 これまでの歴史の中で、大きな転機だと感じるのは93年に北野正剛先生(現:大分大学学長)が助教授として着任し、世界的にも始まったばかりだった腹腔鏡手術を開始したことです。これを契機に、「低侵襲治療で高度な先進医療」が当院の特徴、強みになりました。

 2010年から19年にかけての病院の再整備事業で、ハイブリッド手術室や内視鏡手術専用室を設け、ロボット支援内視鏡手術、血管内治療をより充実させる体制が整いました。ロボット支援内視鏡手術は12年に泌尿器科でスタートし、産婦人科、消化器外科などでも行っています。血管内治療は、、放射線科、循環器内科の連携で経カテーテル大動脈弁置換術や、ステントグラフト治療を多数行っています。

 その他、12年には救命救急センターが稼働。大分県のドクターヘリ基地病院となり、県内のほぼ全域から30分以内で救急患者を搬送できる体制を構築しています。15年には認知症先端医療推進センターを設置し、認知症の早期診断や治療薬の開発を進めています。


海外での手術指導に取り組んでいます。

 代表的なのは、本学が中心となって構築した国内約30の大学による「アジア内視鏡人材育成支援大学コンソーシアム」での活動です。消化器領域の医師が中心となり、東南アジアやロシアなどで内視鏡治療や腹腔鏡手術の実技指導をしてきました。最近では、本学の山岡𠮷生・医学部長がブータンにおけるピロリ菌除菌による胃がんの撲滅を計画しています。海外支援、先進医療の国際的な普及には今後も力を入れていきます。

―これからの抱負は。

 低侵襲で高度な先進医療を推進しつつ、地域医療にも貢献し続けていきます。当院は県内ほとんどの基幹病院に医師を派遣していますが、今後もできる限り多くの初期研修医と専攻医を受け入れ、県内で働く医師を育てたいと思います。

 現在も手術が必要な新規の患者さんを診療所の先生から直接紹介していただいていますが、さらに病診連携を強化することで、地域全体の医療体制を充実させたいですね。


大分大学医学部附属病院
大分県由布市挾間町医大ケ丘1―1
☎097―549―4411(代表)
https://www.med.oita-u.ac.jp/hospital/

この記事を読んだ方は他にこんな記事も読んでいます

最新の記事情報が取得できます

Twitter

「いいね!」ボタンを押すと、最新情報がすぐに確認できるようになります。

Instagram

フォローする」ボタンを押すと、最新情報がすぐにツイート上で確認できるようになります。

Instagram did not return a 200.

コメントはこちらから

[contact-form-7 404 "Not Found"]
メニューを閉じる