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変化を恐れずに病院を一歩ずつ前へ

変化を恐れずに病院を一歩ずつ前へ

医療法人社団仁恵会 黒河内病院
病院長(もりや・みつとし)
2003年北里大学医学部整形外科入局。
中条中央病院、北里大学医学部整形外科助教、黒河内病院副院長などを経て、
2019年から現職。

 

 「変わることを恐れずに進めていきたい」と話す森谷光俊病院長。2019年10月に病院長に就任し、「病院経営について、まだわからないことも多い」と謙遜しつつも、未来に向かってさまざまな準備を進めている。

伝統プラス改革、変化を

 黒河内病院は、2020年で設立から56年を迎える。急性期病院として、地域医療、救急医療を第一に掲げてきた。ただ、患者が病院に望むものは、時代とともに変化し続けている。

 地域からのニーズに応え、「変わっていく病院」であることを、職員にも、地域にも周知していくこと。森谷病院長は赴任してからこれまで、大学などでの経験を踏まえ、さまざまな取り組みを進めている。

 「2019年に紙カルテから電子カルテへ移行しました。従来の方法を変えることは簡単なことではありません。しかし、職員がお互いに協力して移行の準備をしていく中で、〝変わること〟を前向きに捉えてもらったと感じました」

 伝統を大切にしながらも、病院にとってプラスになる改革に、変化を恐れず取り組んでいく。

 「患者さんからの要望もあり、待ち状況などが分かる電光掲示板を設置します。さらに、高齢の患者さんが多いことから、最寄り駅からの送迎用シャトルバスの運用も考えたいと思っています」

父親の姿を見て医師へ

 父親は柔道整復師として、整骨院を開業していた。幼い頃から、父親と患者さんの姿を見て育ち、「人をケアする」ことに関心があったという。中学・高校はテニス部に所属。医療系を目指す仲間が多く、刺激を受けた。

 父の仕事にもつながる整形外科医を目指し、医局は北里大学を選択する。

 「高校生の時と医学部5年生の時に北里大学を見学したことがあります。整形外科の医局を見て、ここでキャリアを積んでいきたいと感じました」

 北里大学では、難症例の手術や股関節疾患の研究など、幅広い分野に携わり、知識と経験を積んだ。大学でそのまま研究を続けるつもりだったが、ある時、転機が訪れる。

 「黒河内病院の整形外科の先生が辞めることになったのです。大学の関連病院だったことから、これまで診療に当たることもあったのですが、大学を続けるつもりで手続きも終えていた頃に話がきて、とても驚きました」

 2017年に整形外科医として赴任後、副院長、そして2019年10月から病院長に。病院長になったとはいえ、これまでと同じように手術や臨床を担当。不足となった整形外科の医師は、北里大学の医局からローテーションで派遣してもらっている。「医局には無理を言って黒河内病院に送り出してもらった上に、多方面で協力していただき、感謝しています」

誇りを持って働ける病院に

 看護師を含めメディカルスタッフとは、勉強会などを通じて医療の質の向上に努める。

 「看護実習生向けの講演を現場のスタッフにも聴講してもらっており、意識の共有など、良い効果を生んでいます。実習後、当院への就職を希望する学生も増えていることから、病院が変わってきていることを実感しています」

 地域に根ざした医療を実践するのは職員一人ひとり。だからこそ、まず職員が誇りを持って働ける職場でなければならないと語る。

 「医療も日々変化しています。昔の当たり前が、今は違うことも少なくありません。私も常に向上心を持つことを忘れずに、地域の皆さんに、常に最善の医療を提供できるよう努めていきたいと思います」


神奈川県相模原市南区豊町17―36 ☎️042─742─0211(代表)
http://www.kurokouchi.or.jp/

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