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地域医療連携を拡充 トリアージ徹底で感染予防

地域医療連携を拡充 トリアージ徹底で感染予防

医療法人社団誠療会 成尾整形外科病院
成尾 政一郎 理事長・院長(なるお・せいいちろう)

1995年久留米大学医学部卒業、熊本大学大学院卒業、医学博士。
天草中央病院、熊本中央病院、熊本大学病院、熊本労災病院などを経て、
2015年から現職。

 1977年から整形外科専門病院として地域に根ざしてきた成尾整形外科病院。脊椎、関節疾患などで最新治療を提供、地域医療連携や健康講座、次世代の育成などにも注力。また、新型コロナ対策での、迅速かつ独自の取り組みも注目される。

―病院の特徴は。

 開院以来、脊椎疾患と関節疾患の治療を柱に、そのスタイルは現在も変わりません。常に最新かつ最良の治療を提供できるよう取り組んでいます。当院の年間手術数は800~900例、そのうち脊椎手術数は年間550~650例を推移し、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などの腰椎疾患が約6割を占めています。

 腰椎椎間板ヘルニアに関しては2020年から椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)を開始しました。保存療法と手術療法の中間に位置し、保存療法で症状が改善しない場合に行う治療です。また、当院は変形性膝関節症、変形性股関節症の治療にも力を入れており、年間約150例の手術を行っています。手術の翌日からベッドサイドでのリハビリを開始し、術後の早期社会復帰を目指しています。また、2019年10月からリウマチ専門外来を設け体制を強化しました。

―地域医療について。

 地域連携室には医師、、社会福祉士が在籍しており、患者さんの早期からの退院支援や転院支援を円滑にするために、より多くの医療機関と緊密な関係を築きたいと考えています。

 また、2014年から健康講座を地域住民の皆さんに向けて定期的に開催しています。さらに、熊本地震が発生した2016年以降は、復興支援を目的に結成された熊本総合医療支援グループの一員として、内科、、耳鼻咽喉科の先生を招き幅広いテーマで一般向けに講演会を開催し健康維持・増進のサポートをしています。

 将来、医療分野で活躍する次世代の人材育成のため、看護学生を対象とした奨学金制度を設け現在2人の学生を支援しています。今後もさまざまな形の地域貢献を考えていきます。

―新型コロナ対策について。

 感染対策として、3月から館内入り口で検温・体調チェックを実施しています。4月末には「ドームハウス」の導入、次いで「AIカメラ」を設置し、環境整備にも着手。患者さんおよび職員の環境や体調管理への配慮も欠かせません。

ドームハウスで入館者の
体温測定・問診を実施

 患者さん、職員を感染から守るために当院独自のルールを策定し、全職員が医療従事者として自覚と責任のある行動を継続しています。協力を惜しまない職員に感謝しています。また、感染防止対策のためのフェースシールド製作に監修として参画。医療機関のみならず、学校、飲食店、イベントなどのさまざまな活動でお役に立てるよう低コストにこだわりました。

―今後の展望は。

 第一に安定した経営を目指さなければなりません。昨今の新型コロナの影響により、その気持ちは一層強くなりました。経営の安定を図るにはまず「病院の質」を向上させることが重要だと考えています。

 当院では2019年に病院機能評価を受審しました。受審後も日頃から改善活動に取り組み、「病院の質」の向上に努め多くの患者さんに安心してご来院いただける病院を目指しています。

 また、医師としては重度の腰痛を抱える方、膝や関節の痛みを抱える方の手助けとなるべく、精度の高い手術を行うことです。最新の治療法を取り入れながら、当院の強みである脊椎疾患分野、関節疾患分野をさらに伸ばし、患者さん、医療従事者(職員)、医療機関などに選ばれる病院として地域医療に貢献していきたいと考えています。

医療法人社団誠療会 成尾整形外科病院
熊本市中央区岡田町12─24
☎096─371─1188(代表)
https://naruoseikei.com/

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