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地域包括ケア病棟を備えた新病院を建設中

地域包括ケア病棟を備えた新病院を建設中


長崎県佐世保市江上町4848—1 ☎0956—58—5900(
http://sasebo-doujinkai.com/

 医療法人佐世保同仁会では、旧佐世保同仁会病院を解体した跡地に新病院「」を建設中だ。同法人の浅井貞宏理事長によると、超高齢社会を見越し、急性期と慢性期の間をつなぐ地域包括ケア病棟を備えた新病院として、地域医療の一端を担っていきたいとの方向性を打ち出している。

◎近隣病院と連携した地域包括ケア病棟を新設

 2019年の9月2日に安全祈願祭と起工式を行った「佐世保国際通り病院」は、2021年1月の開院を目指して現在急ピッチで建設工事を進めている。旧佐世保同仁会病院は同じ法人グループ病院の「サン・レモリハビリ病院」に一時移転中で、浅井理事長は「新病院開院とともに医療法人名も『心々和会(ここわかい』に改称して、すべてを一新して再スタートを切りたい」と抱負を語る。

 新病院の建設地は佐世保市役所などの官公庁に近く、アーケード街やショッピングセンター、銀行なども近接する市の中心部に位置する。新病院名の「佐世保国際通り病院」は職員からの応募で、病院のある場所が誰にでもわかりやすいという理由から決まったという。

 近隣には「佐世保市総合医療センター」と「佐世保共済病院」の、約400〜600床を擁する二つの急性期病院がある。急性期〜回復期〜慢性期という医療サイクルを考えた時、佐世保地域においてはそのサイクルを補完する地域包括ケア病棟(病床)の数が少ないという実情がある。

 「高齢者の健康寿命を伸ばし、質の高い人生を送れるように支援することが私たちの主な目的です。そのために地域の中核病院と連携しながら、その目的を果たすことができる新病院の在り方を考えました」と浅井理事長。そのコンセプトに沿った形で、新病院の計画は進められてきた。

◎安全性、快適性、効率にも配慮した設計 

 建築計画によると「佐世保国際通り病院」は地上6階建てで、医療療養病棟60床、地域包括ケア病棟34床の合計94床になる予定だ。1階に外来受付と薬剤部、2階にリハビリや、内視鏡などの検査部門と検診部門、3階に地域包括ケア病棟、4・5階に療養病棟、6階に大会議室や管理部門などを配置。

 各フロアには佐世保の街並みを見下ろすことができるデイルームを配置するなど、入院患者の安全性や快適性に加えてスタッフの効率面にも配慮した働きやすいレイアウトになっている。大会議室では各種セミナーや音楽会なども開催する予定だ。

 設計・建築にあたってはゼネコンの清水建設をはじめ、地元の施工会社やメンテナンス会社など病院建設に実績のある企業が担当し、最新鋭の設備と医療環境を整えた施設として工事が行われている。

◎これまでの実績を基に質の高い医療を提供

理事長

 佐世保同仁会グループの病院は、ソフト面でもこれまで高い評価を得てきた。現在、旧佐世保同仁会病院が移転中の「サン・レモリハビリ病院」は、1999年に日本医療機能評価機構の認定を受けて以来、2019年9月に更新は5回目となった。

 「佐世保同仁会病院」には、感染症診療が専門で琉球大学名誉教授でもある齊藤厚院長をはじめ、呼吸器学会専門医の荒木潤副院長など、各分野のエキスパートがそろう。新設の病院でも、さらに質の高い医療サービスの提供が期待されている。
 
 「私たちには〝医療における三種の神器〟と呼んでいるモットーがあります。それは、人間性、学問性、経済性をすべて備えた医療・介護です。われわれ医師と全職員がこのモットーを共通の理念として、常にそれに合致しているかを自問しながら、佐世保における地域医療に貢献していきたい」と浅井理事長。地域からの期待を受け、来たるべき2021年1月の開院に向けて、その準備が着々と進められている。

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