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回復期リハビリ機能強化 救急、小児周産期も充実

回復期リハビリ機能強化 救急、小児周産期も充実


岩手県北上市花園町1―6―8 [新病院]岩手県北上市九年橋3―15―33
☎0197―64―7722 (代表) https://www.saiseikai-hp.or.jp/

 2020年11月、旧県立北上病院跡地に新築移転。新病院では、地域医療構想に従い急性期病床を縮小する一方、回復期リハビリ病棟を増床、透析機器の増加などを予定している。地域のニーズを捉えた新しい病院の在り方を聞いた。

◎老朽化、耐震化が課題

院内は看護ステーションを中心に病室が3方向に延びる

 現在の建物は管理棟・診療棟の建設が1975年7月、病棟の増築が1990年9月と老朽化が進んでいます。さらに、2013年に実施した管理・診療棟の耐震診断で一部施設に強度不足が判明。敷地面積が狭く、駐車場不足など多くの問題が蓄積していました。

 2014年10月、岩手県済生会理事会において「北上済生会病院新病院建設事業の着手について」が承認。2015年9月までに新病院建設基本構想策定部会を7回開催し、岩手県中部医療圏の人口動態、地域医療構想、今後の医療ニーズなどを検討した結果、病院新築移転の基本計画が策定されました。

 外来は現行の内科、循環器内科、呼吸器内科、脳神経内科、小児科、外科、心臓血管外科、血管外科、産婦人科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科、眼科、耳鼻科、皮膚科を継続。透析ベッドは19台から25台に、陰圧透析室も準備します。

 新病院は、地域医療構想に基づき急性期病床を縮小するため、現在の303床から224床に。内訳は、一般病棟114床、この中には感染症病床4床、重症個室10床が含まれています。回復期リハビリテーション病棟は、現在の44床から60床に増床されます。また、岩手県中部地域周産期医療の拠点であることから、小児産婦人科病棟50床うち、NICU7床の運用を予定しています。

◎セキュリティーや緊急時を想定した動線

 北上市による周辺道路やバス交通網の整備が行われ、病院内にバス管制システムを導入。正面玄関を入ると広い待合スペースがあり、右手に受付カウンター、診療は左手に内科系、外科系、周産期小児科系の三つのブロックを設けました。

 玄関の右手には休憩ができるラウンジ、その奥にコンビニエンスストア、ラウンジの向かいには地域医療福祉連携室、訪問看護ステーションを配置。人間ドックと企業検診は北側に専用の玄関を設け、一般患者さんとの動線が重ならないように配慮しました。

 救急患者の対応は、東側に専用の入り口と診察室を設けました。陰圧装置を有する感染症診察室を救急診察室に隣接させ、隔離が必要な場合は、感染症専用病室に直通のエレベーターで入院が可能になっています。

 セキュリティー強化のため患者ゾーンと職員ゾーンに動線を分けました。緊急時に素早い対応ができるよう病棟は動線の短縮を図り、キの字型の構造で各看護ステーションから病室が3方向に延びる構造です。各病棟ウイングの先端にはゆとりあるデイコーナーを設け、四季の移ろいを感じられる環境になっています。

◎市民の健康維持に貢献

 北上市民、岩手中部医療圏の健康維持に応える病院として、在宅医療・訪問看護を通して地域に密着した市民のための病院でありたいと考えています。

 基幹病院として救急医療、小児周産期医療、人工透析医療など急性期医療の充実を図ります。さらに地域周産期母子センター機能の提供およびハイリスク母体の積極的受け入れ、回復期リハビリテーション病棟の拡充、北上市在宅医療介護連携支援センターの業務受託、訪問診療、訪問看護を充実させ、開放病床の運用など地域包括ケアシステムの構築を図っていきます。

 さらに、健康診断、人間ドックを充実させ、予防接種にも積極的に取り組みます。北上市に根差す公的病院として、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病などの5疾患および救急医療、災害時医療、小児医療、周産期医療などの5事業に、しっかり対応していきます。

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