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深刻な問題68%、問題だが仕方ない27%、問題だと思わない5%

深刻な問題68%、問題だが仕方ない27%、問題だと思わない5%

 メンタルヘルステクノロジーズは、7月9日、「大学病院の医師給与未払いについてどう思うか」をたずねた調査について、医師のおよそ7割が「深刻な問題だと思う」と答えたとする結果を公表した。

 医師812人が回答。「大学病院の医師給与未払いについてどう思うか」という質問に、「深刻な問題だと思う」と回答した人が68%いた一方で、「問題だが仕方ないと思う」「問題だと思わない」と許容した人も計32%いた。

 自由記述では、「上司への告げ口が怖く、実際は無給なのにもかかわらず、給与をもらっていると回答してしまった」との現役〝無給医〟による記述や、「無給医なしと報告している大学病院でも、週5日勤務のうち、週1日~2日分の給与しか支払っていないことがほとんどなので、今回の報告は氷山の一角」と、文科省の調査結果に疑問を呈する記載もあった。

(自由記述より)
■「深刻な問題だと思う」と回答した医師の意見

・働き方改革はここから改善しないといけない。
・勤務医不足。
・労働条件は、医療の質に直結する。
・大学病院のブラック企業体質。
・昔からある問題で、今まで解決されてこなかったことも問題。
・医者も労働者としての権利をしっかり持つべきだ。
・労働の対価として給料は支払われるべき。
・以前にも無給医の自殺などもあり問題化したにもかかわらずいまだに続いている。
・医師の世界だけに限らず、職人的な世界にはよくあるひどい話。

■「問題だが仕方ないと思う」と回答した医師の意見
・以前よりあるあたりまえのこと。
・将来の出世のために仕方がない。
・無給医を正規雇用したら医療経済が破綻します。
・命を扱う職業であり、ある程度は目をつむらないといけないのではないでしょうか。
・大学院生は研究の一環と考えられるため。

■「問題だと思わない」と回答した医師の意見
・昔からのこと。働き方改革で問題となるのは、わかっていた。
・嫌なら大学を出ればいい。
・私が若いころは、無給が当たり前だったので、問題だと思わない。
・希望して働いている。
・以前よりあり、勉強だと思えば結構です。
・大学病院以外でも時間外手当のカットはあります。
・研修先を自由に選べるようになったので、大学病院以外で研修可能。それでも良いとしている人が、大学病院を選択すべき。
・(大学病院と医師)双方納得済み。

【〝無給医〟問題】
 文部科学省が6月28日、国公私立大学附属病院(99大学、108大学病院)に対する調査結果を公表。労働として診療行為を行っているにもかかわらず給与が支払われない「無給医」が、調査対象者3万1801人のおよそ7%、計2191人いたと発表した。

 無給医の内訳は「合理的な理由があるため、給与を支給していなかったが、労務管理の専門家への相談等も含め、今後、給与を支給する」対象が1440人(35大学病院)、「合理的な理由がなく給与を支給していなかったため、労務管理の専門家への相談等も踏まえ、遡及も含め給与を支給する」とした対象が751人(27大学病院)。

 このほか、「労務管理の専門家への相談等も踏まえ、引き続き、精査が必要であると大学が判断した者」が1304人(7大学病院)おり、「無給医」の数は、今後さらに増えることも予想されている。

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