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切れ目ないリハビリ、専門性の高い医療届ける

切れ目ないリハビリ、専門性の高い医療届ける

医療法人城南ヘルスケアグループ くまもと南部広域病院
内野 誠 理事長・院長(うちの・まこと)

1970年熊本大学医学部卒業。
熊本労災病院、米ウエストバージニア大学神経病医学教室留学などを経て、2011年から現職。
熊本大学名誉教授。

 病院名を変更して約2年が経過したくまもと南部広域病院。熊本県南部全域の中核病院となるべく、専門性の高い医療やリハビリテーションを推し進め、さらに地域包括ケアシステムの構築にも力を入れている。

―病院が再スタートを切ってからの取り組みは。

 熊本地震を契機に病棟を改修、新築し、2019年3月、病院名を「城南病院」から「くまもと南部広域病院」に変更しました。熊本県の南部全域をカバーする中核病院を目指し、地域のニーズに応えるために回復期リハビリテーション病床と地域包括ケア病床を増床。また、脳卒中、精神疾患、認知症の治療やリハビリなど、従来の強みであった専門性の高い医療もさらに伸ばしてきました。

 その成果として、患者さんの数が増加しています。病床稼働率が上がったことで、19年度の新規入院患者数は前年度に比べて約1・5倍に。外来の延べ患者数も約1万4000人から約1・2倍に増えました。20年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、全体的に患者さんの数は減ったものの、旧病院を上回っています。

―現在の大きな特長は。

 当院では「切れ目のないリハビリテーション」の実践を目標に掲げ、約70人の専門スタッフが、回復期から維持期までを幅広くカバーしています。力を入れているのは、パーキンソン病などの神経難病に対するリハビリ。関連施設として四つのデイケアや特定施設、老人ホームなどを運営しており、関連施設と連動して退院後も含めて全面的にサポートしています。

 加えて、地域包括ケアを支える医療拠点として、地域の高度急性期病院、クリニック、介護・福祉施設との連携を重視しています。例えば高度急性期病院との連携では、脳卒中の急性期治療を終えた患者さんが転院され、当院で在宅復帰に向けたリハビリなどを実施。クリニックや介護施設からは、急変した患者さん、持病のある患者さんを受け入れ、適切な治療とリハビリを行っています。

―コロナの対策や影響について教えて下さい。

 流行初期の段階から病院の外にユニットハウスとテントを設けて、発熱した患者さんへの対応をしてきました。グループ全体で感染防止対策を徹底してきましたが、21年1月にデイケアを利用している方の感染が判明し、結果的にデイケアや老人ホームの職員、患者さんを合わせて計12人が感染しました。

 病院の外来・入院や各施設などを一時休止し、さらなる対策を講じて全面的に再開したのは2月です。幸い拡大することはなく、現在まで新たな院内感染は発生していません。これは職員たちが頑張ったおかげだと思っています。

―今後の展望は。

 当院の理念は、患者さんの気持ちに寄り添って今できるベストな医療を提供すること。21年度から「脳卒中リハビリテーションセンター」と「神経難病センター」を新設し、スタッフを集約して専門的な診療を行う予定です。また、脳神経内科の医師を1人増やし、脳神経内科・外科は合わせて6人になります。より専門性が高い医療を提供できるのではないかと考えています。

 同時に職員教育も重要です。20年はコロナに翻弄(ほんろう)され、職員たちも多忙を極めましたが、その中でも2人の看護師が特定行為研修を修了することができました。病院全体として専門性を高めていくためにも、職員のキャリアアップ支援には引き続き力を入れていきます。

 さらに、地域の皆さまにもっと当院の存在を浸透させていきたい。気軽に見学できるような企画を打ち出し、現状の診療体制や、自然豊かな環境の中にあることを多くの人に知ってほしいですね。

医療法人城南ヘルスケアグループ くまもと南部広域病院
熊本市南区城南町舞原
☎0964―28―2555(代表)
https://www.ksr-hospital.jp/

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