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公益社団法人 福岡県理学療法士会 設立50周年

公益社団法人 福岡県理学療法士会 設立50周年

福岡から始まったリハビリの歴史を受け継ぐ

 福岡県理学療法士会が2019年9月、50周年を迎えた。リハビリテーションは、資格制度ができる前の1949年に福岡で始まったと言われている。黎明(れいめい)期から現在、そしてこれから必要とされるリハビリテーションについて、福岡県理学療法士会の西浦健蔵会長に聞いた。

―設立50周年です。

 福岡県理学療法士会は1969年9月に、23人の会員で結成されました。現在は県内の有資格者の約8割に当たる約5800人の会員を擁しており、全国で3番目に大きな組織になっています。

 福岡県はリハビリテーション発祥の地です。1949年2月、北九州市にある九州労災病院にて、わが国初のリハビリテーション医療の先進的な取り組みが始まりました。

 北九州や隣接する筑豊地区は、日本有数の炭鉱の町、鉄鋼の町として栄えてきました。その労働で外傷を負ったり、病にかかったりした方に対して可能な限り元の社会生活ができるように取り組んだことが、リハビリテーションの始まりと言われています。

 1966年には労働福祉事業団(現:独立行政法人労働者健康安全機構)「九州リハビリテーション大学校」が設立。その跡地は現在、九州栄養福祉大学「日本リハビリテーション発祥地記念館・九州リハビリテーション大学校記念館」(北九州市小倉南区葛原高松1-5-1)として開設されています。今や県内の理学療法士養成学校は、四年制大学、専門学校を含めて15校にのぼります。


―現在の活躍の場は。

昭和60年代のハバードタンクによる
水治療法
昭和30年代の電気治療室の様子

 医療機関にとどまらず、介護老人保健施設、特別支援学校、スポーツ、行政機関など約880施設で活動しています。

 さらには、国が掲げている「地域包括ケアシステム」における地域ケア会議や介護予防教室、スポーツの現場でのメディカルチェックや動作指導、けがをしない子どもたちの体づくり、健康寿命を延ばすための予防に貢献しています。最近では災害リハビリテーション支援チームJRATとしての活動も重要になってきています。

 福岡県理学療法士会は3支部、8地区に分かれて活動しており情報交換、管理者研修会などを積極的に実施。リハビリテーション発祥の地として多くの先輩から受け継がれてきた知識・技術のさらなる向上に努めています。

―今後の可能性を。

 2018年度の診療報酬と介護報酬の同時改定により、効率の良い医療および質の良い医療が求められるようになり、医療と介護の連携が、さらに重要になってきています。

 多職種での連携をより強いものにしながら、常に利用される方の視点に立つこと。ご本人がどのような生活を送りたいのかを把握し、そのためのベストな方法を提案、サポートしていきたいと考えています。

 理学療法士は運動を介した「自立」の専門家です。高齢化率の上昇と人口減少の地域が増えていく中で、今後はさらに必要とされる職種になっていくでしょう。

 地域においては、利用される方の「やりたいこと」の思いをつなぐマネジメント的な立場として、信頼していただけるよう、今後も努めていきます。


公益社団法人
福岡市博多区博多駅東2―8―26
第3白水駅東ビル305
☎092―443―3620(代表)
https://fukuoka-pt.jp/

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