九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

全国公私病院連盟 会長  邉見 公雄

全国公私病院連盟 会長  邉見  公雄

 皆さま新年明けましておめでとうございます。令和になり初の正月です。

 2020年の4月には2年に1回の診療報酬の改定がある。2019年10月に消費税が8%から10%に上がり、益税の医科や歯科、診療所、精神科病院はますます得をしわれわれ病院はさらなる損税である。DPCの機能指数を上げた振りをして薬価を下げ、実質マイナス改定が続いている。

 私は、〝一国二制度〟を提唱したい。今のままの非課税で控除対象外消費税分を診療報酬で補うか課税かを手上げ方式で選ぶのである。掛け違えたボタンは早く掛け直さないと往来の人に笑われる。

 その昔、診療報酬は甲表の病院と乙表の診療所がありましたよね。年配の者しか知らないとは思うが…。私は医療と教育と1次産業の活性化しかこの国の地方は生き残れないと考えている。

 全国津々浦々美しい国を目指し「復興が一番、東北が一番」と言いながら「五輪が一番、東京が一番」はご承知の通り。「トキオ」と聞いた瞬間、復興は五輪以後と…。見事に当たり。東北の病院の入札不調が続いた。医療介護ほど労働分配率が高い事業は無い。また、機械化や労働集約はできない。ロボットやAIが少しは手助けになり始めたが…。手間・暇・無駄が必要なのは教育と同じである。

 この国は天空まで耕す棚田を作らねばならないほど平野が少ない。観光には良いかもしれないが、お百姓さんの苦労は大変である。また石油や石炭、鉄などの地下資源も乏しい。それが不思議にも広い耕地と豊かな地下資源のソビエト連邦やアメリカ合衆国・USAと先の十五年戦争で敗れるまではほぼ互角にやってこられたのはなぜだろう。答えは簡単。爺婆やその祖先達は天保の大飢饉の時でもそれ以前でも、どんなに貧しくて食う物食わんとて子や孫に食わせ、着る物着んとて子供達に着せて、その子達の健康と成長を守り、その子達に良いしつけと教育を授けてきたからである。つまり、よい市民、国民を育成してきたからである。それをこんなに豊かになった平成、令和の御世になぜ医療や教育をかなぐり捨てるのか?私には理解できない。大化の改新以来の行政改革、令和の改新が必要である。

 令和元年も台風や豪雨などの災害で幕を開けた。平成は大地震や津波や水害、土砂崩れ、大火やオウムのサリン事件、さらには私には理解しかねる無差別殺人が横行した。人口減少と東京一極集中の北朝鮮以上の国難が加速しているのである。令和も災害は増大するであろう。防災や減災と災害医療を進める政策に人・金・物の予算が必要と考えている。余りにも地球を傷め過ぎた報いが天災であろう。前世紀のツケを地球に払うのが今世紀の人類の務めと考えている。皆さまの御賛同を得たい。今年1年オールハッピーに!!

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