人のつながりこそ豊かさ 医療人の枠を超え、新風を

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社会医療法人 同仁会 耳原総合病院 奥村 伸二 病院長(おくむら・しんじ)
1986年徳島大学医学部卒業、耳原総合病院入職。同副院長などを経て、2011年から現職。

 約70年前、差別と貧困に苦しむ人々の切実な願いと運動によって誕生。大阪民主医療機関連合会加盟の医療機関として、また急性期を担う中核病院として地域と歩んできた耳原総合病院。ホスピタルアートを取り入れた新病院開設から4年、「やせ我慢してでも理想を語り続けたい」と笑う病院長の表情は晴れやかだ。

―四つのミッションとは。

 まず「無差別・平等の医療」。無料・低額診療を行うほか、180室のうち118室ある個室の差額ベッド代が無料です。無料・低額診療に関しては〝人権のアンテナ〟を張りつつアウトリーチを活用し、手遅れになる事例をより減らしたい。自分から病院に来ることができない人にどう手を差し伸べるかが課題です。

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