九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

九州大学病院 病院長 赤司 浩一

九州大学病院 病院長 赤司  浩一

 新年おめでとうございます。新しい令和の時代に新春を迎え、皆さま方には健やかにお過ごしのことと、お喜び申し上げます。

 平成時代の30年間、医療技術の向上にはすさまじいものがありました。画像診断法の革新と精度の上昇、さらに網羅的で精密な遺伝子・たん白解析技術などが進化した結果、患者個人の病態に関して膨大な情報が得られるようになり、疾患概念が細分化され、さまざまな治療方法の開発が進みました。

 日本の健康保険制度にのっとったものだけでも、分子標的薬、ゲノム医療、CART療法などの遺伝子治療、手術支援ロボットなどの手術手技の変革など、多様な最先端医療技術が新たに導入され、疾患ごとの治療アルゴリズムも常に書き換えられている状況です。

 令和時代もさらにこの傾向は加速していくと思われます。これらの医療技術はさらに進化し、個人に対して適切な治療を適切なタイミングで選択するいわゆる「個別化医療」にチャレンジしていくことになるでしょう。 そこではビッグデータの取得と人工知能などを用いた自動解析が医療現場の治療選択に決定的な役割を果たすようになるでしょう。

 九州大学病院には、令和の時代にあっても医療技術の先駆者としての大きな期待が掛かっていると思います。

 一方で、これらの新しい「医療技術」を、医師と患者との人間的関係を大切にしながら、誠実に臨床に還元していく必要があります。そのためには、医療機関だけではなく地方自治体や教育機関などを含む社会全体との連携が必要であり、皆さまからさまざまな点で助けていただくことが多いと思います。

 九州大学病院は、本年も社会の要請に応えるために、最新・最善の医療を広く安全に提供できるよう努力し、地域医療そして広域医療圏の中核病院としての役割を誠実に果たしてまいります。

 今年もよろしくお願いいたします。

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