久留米大学病院 病院長 志波 直人

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 2021年、明けましておめでとうございます。昨年は新型コロナウイルス感染症で始まり、対応の真っ最中に年末年始を迎えることになりました。

 この年頭所感を書いている2020年12月現在、全国の新型コロナウイルス感染症患者はこれまでの発生数を毎日更新し、福岡県でも数日前から連続して100人を超えています。JMATとしてわれわれの施設から毎日医師を派遣している久留米市内のホテル療養施設では今週に入って入所者数は100人を超えています。

 1日に30人の入所者があると、さすがに休む暇もないようです。高度救命救急センターへの重症患者搬送の打診もあり、医療圏でのさらなる感染拡大への対応に追われているところですが、本年、投与が開始されるワクチンに大きな期待を寄せています。

 さて、現在、国を挙げて、地域医療構想、医師偏在(地域枠、専門医制度等)、働き方改革の三位一体の医療改革が進行しています。これらはお互いに関連し、前二者は都道府県単位、医療圏単位での調整が基本となっています。久留米大学は開学以来、地域に根差した医療を実践し、2019年12月調べで久留米2次医療圏、福岡県を越えて、109の医療施設に、大学病院に勤務する医師数とほぼ同数の588人の常勤医師を派遣し、担当する地域医療の人口はおおよそ100万人となりますが、これらの施設の大半はいわゆる都市部ではなく福岡県内外の地方の中小都市や過疎地域であることも大きな特徴となります。

 久留米大学病院は、特定機能病院、高度急性期病院として、がん拠点病院、高度救命救急を核とし、分院である久留米大学医療センターとともに高度医療を提供し、関連病院とともに地域医療を担います。これから私たちは、三位一体の医療改革の下、地域医療を守り、健全な医療経営を実践していかなければなりません。

 このような状況の中で、われわれの施設を、いかに若い医師たちを引き付ける魅力ある大学病院にするかが最も重要な課題の一つです。われわれ一人ひとりや、それぞれの科が課題を共有し、個人でできること、診療科でできること、病院全体で解決すべきことを明確にして、一丸となって取り組んでいきたいと思います。

 がん拠点病院や高度救命救急が、久留米大学病院の最大の魅力であり、医学生や研修医には、高度医療と地域医療の実践を体験できる大学病院であることを、発信し続けていきたいと思います。

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