九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

より良い未来のために常に変わり続ける

より良い未来のために常に変わり続ける

  院長(ひつだ・ゆたか)
1980年鳥取大学医学部卒業。同附属病院、日野病院組合日野病院病院長などを経て、
2016年から現職。

 医療と介護。双方の機能を持つケアミックス病院として、山陰の商都・米子の地域包括ケアシステムにおいて重要な役割を担う博愛病院。櫃田豊院長に近況と今後の展望、そして「変わり続けること」の重要性について尋ねた。

―最近の変化について教えてください。

 2年前、敷地内に開設した「在宅医療センター」ではリハビリ、看護、居宅介護支援、訪問診療といった事業を展開しています。

 その中で、現場から「栄養士が必要だ」という声があり、新たに訪問栄養指導
を始めました。地域包括ケアでは、多職種の協働が欠かせません。地域医療構想と地域包括ケアの2本柱を基本方針に、在宅医療の拡充に努めます。

 この4月に開設したのが「博愛こども発達・在宅支援クリニック」。鳥取県と日本財団の共同プロジェクトの一環で、当院の西館を改修しました。難病の子どもや障がいのある子どもとその家族の生活をサポートするのがコンセプト。外来診療と訪問診療を中心に訪問リハビリ、デイサービス、入院診療を行います。

 さらに「子どもを支援する人材」を育成することも大切な任務です。未来を担う人材が働く拠点に。そんな期待に応えようと、鳥取県西部のハブ拠点として立ち上がったところです。

―院長のミッションは。

 働き方改革が強く求められています。部門によって事情は異なるものの、医師不足の問題はいまだ解消されていません。対策として医師の再雇用を進めているところです。

 一般病院に勤務する医師の時間外労働の上限が「年960時間」と提示されました。達成は十分可能という認識です。タスクシェアリングを引き続き進めていきます。今後のポイントの一つは、複数主治医制への移行でしょう。

 もっと広い視点で見れば、若い年代に地域医療の魅力を発信していくことが大切です。患者さんの人生に深く関わる全人的医療。その魅力とやりがいを、次世代に伝えていきたいと考えています。

 今年の9月に米子市で開催される「第16回日本医療マネジメント学会鳥取支部学術集会」で会長を務めます。地域包括ケアが進む中で病院の役割が拡大し、今回の集会のテーマである入退院支援も欠かせないものになりました。

 しかし、現場では「家族と過ごす時間がない」「スタッフが不足している」といった多くの課題も浮き彫りとなっています。集会ではさまざまな入退院支援の現状と課題を投げかける場になればと思います。

 都市部と郡部では課題は異なるでしょうし、あらためて地域連携の必要性も浮かび上がるのではないかと思います。多くの関係者で共有し、解決のためのヒントを探りたいですね。

 一般病院に勤務する医師の時間外労働の上限が「年960時間」と提示されました。達成は十分可能という認識です。タスクシェアリングを引き続き進めていきます。今後のポイントの一つは、複数主治医制への移行でしょう。

 もっと広い視点で見れば、若い年代に地域医療の魅力を発信していくことが大切です。患者さんの人生に深く関わる全人的医療。その魅力とやりがいを、次世代に伝えていきたいと考えています。

 今年の9月に米子市で開催される「第16回日本医療マネジメント学会鳥取支部学術集会」で会長を務めます。地域包括ケアが進む中で病院の役割が拡大し、今回の集会のテーマである入退院支援も欠かせないものになりました。

 しかし、現場では「家族と過ごす時間がない」「スタッフが不足している」といった多くの課題も浮き彫りとなっています。集会ではさまざまな入退院支援の現状と課題を投げかける場になればと思います。

 都市部と郡部では課題は異なるでしょうし、あらためて地域連携の必要性も浮かび上がるのではないかと思います。多くの関係者で共有し、解決のためのヒントを探りたいですね。

―今後の展望を。

 山陰地方においては、やはり人口減少が大きなファクターです。病院の規模はいずれ縮小に向かわざるを得ないでしょう

 そこで、職員のモチベーションを維持するために必要なのは、新しい事業だと思います。いま具体的に動き出しているわけではありませんが、公的に意味のある事業が望ましいとイメージしています。

 私は常々、ダーウィンの「変化に適応できる種が生き残る」という言葉を思い浮かべながら「変わるのが普通のことである」と職員たちに伝えています。

 今の状況に満足してしまっては、停滞どころか後退してしまう。常に変わり続けないと病院を存続させることはできません。私が新しい事業を展開することに対して関心を寄せているのは、そんな価値観に基づいているからです。

 公的に意義の大きな事業を模索する。同時にこれからの3年間をメドに、社会医療法人への移行を目標としたいと思います。

医療法人同愛会 博愛病院
鳥取県米子市両三柳1880
☎0859─29─1100(代表)
http://www.hakuai-hp.jp/

この記事を読んだ方は他にこんな記事も読んでいます

最新の記事情報が取得できます

Twitter

「いいね!」ボタンを押すと、最新情報がすぐに確認できるようになります。

Instagram

フォローする」ボタンを押すと、最新情報がすぐにツイート上で確認できるようになります。

コメントはこちらから

メニューを閉じる