九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

「有意注意」と慈愛の心でより良い医療を届ける

「有意注意」と慈愛の心でより良い医療を届ける


院長(ほきた・しゅういち)

1982年鹿児島大学第一外科入局。
今村病院(現:いづろ今村病院)外科主任部長、同副院長、
今村病院分院(現:今村総合病院)副院長などを経て、2018年から現職。鹿児島大学臨床教授兼任。

 同じ法人グループの「今村病院(現:いづろ今村病院)」と「今村病院分院(現:今村総合病院)」の機能を再編し、2017年6月に今村総合病院と名称を新しくした。帆北修一院長は、2019年の言葉として「有意注意」を掲げた。この1年間で、それは実現できたのだろうか。

―「有意注意」とは。

 「有意注意」は、「常に意識を集中させ、物事を判断しなさい」という意味です。病院では、日々さまざまな問題が起きます。原因をたどると、その多くはコミュニケーションエラーです。仕事に追い立てられ、慌てて判断・行動してしまったことで、患者さんを不安にさせ、問題を大きくしていると感じました。

 人が相手の職業ですから、コミュニケーションが大切です。当グループの理念にある「慈愛」の心を持ち、細心の注意を払ってより良い医療を提供してほしい。そんな思いを込めてこの言葉を選び、この1年実行してきました。

 人に思いを伝えるとき、1度に100人もの人に伝えるのは無理だと思っています。そこで、さまざまな会議のメンバーを10人程度に絞りました。

 また、情報伝達は迅速かつ正確に行うことが大切です。四半期ごとに朝礼で、話をするだけでは伝わらないと思います。そこで会議で決まったことをお知らせする「News ウイークリー経戦」と「News マンスリー経戦」をスタッフに配布しました。

 A4サイズ1枚の紙を、週単位と月単位で配布し、経営層が考えていることを、タイムリーに伝えるようにしたのです。同時に私が感じたことや、心に響いた言葉なども紹介。少しずつですが、スタッフからも反応が返ってきています。

―機能再編から2年半。

 2017年6月に新棟ができた後も、診療機能の改革が続いています。2018年4月の口腔外科開設に続いて、2019年5月にいづろ今村病院から眼科の一部を当病院に移しました。2018年から2019年にかけて旧棟内で回復期リハビリテーション病棟と精神科病棟を入れ替え、内装工事を行いました。

 2019年8月には旧棟内にあったICUを新棟の手術室横 に移設しました。診療機能が整い、チーム医療が実現できていることで、病院機能評価では高い評価を受けました。

 これからの時代は医師が地域に出ていく必要があります。そこで2019年10月から、総合診療(プライマリ・ケア)を中心とする「かごしまオハナクリニック」を開設。午前中は外来を行い、午後は訪問診療を行っています。

 急性期医療では脳卒中の領域で、2019年の夏から「独立行政法人国立病院機構指宿医療センター」と回線を結び、データ共有を始めました。これにより、指宿にいる患者さんの画像を当院の医師が見て指示。薬を投与しながらドクターヘリで搬送してもらうことで、血栓回収術が可能になりました。

 また、病院間搬送用に救急車を購入。10月から稼働しています。通常40分かかるところが20分と大幅な短縮となり、病院間搬送が楽になりました。

 2019年4月に、今村総合病院が看護師特定行為の指定研修機関となりました。鹿児島県では鹿児島大学病院に続いての指定です。2区分(栄養および水分管理に係る薬剤投与関連・創傷管理関連)について院内外の看護師10人が現在研修中です。

 5月には企業主導型保育所が完成。8月には病児保育の認可も受けました。

 2021年には「日本医療マネジメント学会」の九州・山口大会が鹿児島で開催されます。当院がそのホスト役を担う予定です。たくさんの人に参加していただいて、意義のある大会にしたいと思っています。

公益財団法人慈愛会 今村総合病院
鹿児島市鴨池新町11─23
☎099─251─2221(代表)
http://www.jiaikai.or.jp/imamura-general/

この記事を読んだ方は他にこんな記事も読んでいます

最新の記事情報が取得できます

Twitter

「いいね!」ボタンを押すと、最新情報がすぐに確認できるようになります。

Instagram

フォローする」ボタンを押すと、最新情報がすぐにツイート上で確認できるようになります。

コメントはこちらから

メニューを閉じる