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「友愛医療センター」開院 地域の高度医療を担う

「友愛医療センター」開院 地域の高度医療を担う

社会医療法人友愛会
沖縄県豊見城市与根50―5 ☎098―850―3811(代表)
https://ymc.yuuai.or.jp

 社会医療法人友愛会は、2020年8月1日、高度急性期を担う「友愛医療センター」を開院した。これまで同法人の豊見城中央病院が担ってきた急性期医療や24時間の救急医療、災害拠点病院、集学的がん治療体制など、さまざまな機能を強化する。

◎救急医療の充実を人材育成も大きな役割

 那覇空港まで車で10分ほどの豊見城市与根地区の約8万平方メートルという広大な敷地に、「友愛医療センター」は完成した。

 これまで、豊見城市上田地区にある豊見城中央病院が担ってきた急性期医療をはじめとする診療機能を移転。この新築移転により、これまで課題となっていた動線の複雑さや、増加する患者数に対する建物や駐車場の手狭さといった諸問題を一気に解決した。

 新病院の名称は職員から募集し、職員投票を経て「友愛医療センター」に決定。新崎修院長は「日本一信頼される病院を目指したい」と、新病院の運営に取り組んでいる。

 免震構造、地上8階建て。特別高圧回線や非常用電源を含む3種類の電源を確保。台風、地震や津波などを想定し、災害拠点病院としての機能を充実させている。

 378床を有し、フロアごとに診療機能を集約し、専門医療に特化した体制を構築すべくセンター化を実現。1階は救急外来とがん治療センター。2階は循環器センター、5階は腎総合センター、7階は整形外科センターとなっている。手術フロアにはハイブリッド手術室を設置し、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)の治療にも取り組む方針だ。

◎救急医療をはじめ各診療科を拡充

豊見城中央病院の5倍近い広さを確保した救急フロア

 1階の救急外来は、初療室、観察室、入院病床を有し、旧病院の324平方メートルから、1580平方メートルと5倍近く拡大した。旧病院での救急車受け入れ件数は、年間約4600件。友愛医療センターではこれを上回る受け入れを想定している。屋上にはヘリポートを新たに設置。県内離島や奄美地方などからの搬送や洋上救急への対応も可能だ。

 さらに、感染症への備えとして、正面入口および救急車搬入口の横に、陰圧に切り替えられる部屋を整備した。

 ハード面と同時に、人材も強化。救急科医長として山内素直氏を迎えた。30代の山内医長は、米国の救急医療の最前線で5年間にわたって診療に当たってきた実績を持つ。新崎院長は「救急の専門家としてのスキルに期待しています。また、優秀な人材を育てることも病院の役割の一つです。救急医を目指す研修医の教育にも熱心に取り組んでいただいています」と、信頼を寄せる。

 5階は「腎総合センター」として、腎臓内科と移植外科、泌尿器科を集約。腎臓内科は血液浄化療法や腎移植などの領域をカバーする。現在、血液透析の外来患者は140人程度。透析患者への食事指導にも対応できるよう、外来機能も5階に配置、相談室なども設けた。腎移植は生体、献体を合わせると、年間約25〜30件という実績を持ち、今後も引き継いでいく。

 7階は「整形外科センター」として、整形外科領域を集約。「外来や病室、広いリハビリ室などを一つのフロアに集めることで、整形外科の医師、リハビリスタッフによる診療を効率よく受けられる体制にしました」

◎法人内2病院の診療機能を移転

新崎修院長

 「友愛医療センター」開設に伴い、同法人の豊見城中央病院・南部病院の運営体制を見直し、機能分化を推進する。

 糸満市真栄里にあった南部病院の機能は2020年8月3日、豊見城中央病院に移転し、豊見城中央病院の名称を継承して回復期などを担う病院として再整備する。

 新崎院長は「友愛医療センターと豊見城中央病院の二つの病院が役割分担をしながら、総合的に地域医療に貢献したい」と、決意を新たにしている。

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