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「キ・ラ・メ・キ テラス」に新築移転 さらなる強化へ

「キ・ラ・メ・キ テラス」に新築移転 さらなる強化へ


鹿児島市下竜尾町4—16  ☎099—226—2211(代表) 
http://imakiire.jp/

 これまで地域の急性期医療を担ってきた今給黎総合病院。創業から80年余の歳月を経て、鹿児島市交通局跡地に建設される「キ・ラ・メ・キ テラス」内に新築移転する。2021年1月の開業予定に向けて、現在の状況などを今給黎和幸理事長に聞いた。

◎複合施設「キ・ラ・メ・キ テラス」内に移転

現在地と、JR鹿児島中央駅に近くなる移転予定地

 「キ・ラ・メ・キ テラス」とは、鹿児島市交通局跡地に建設される、健康で幸せな未来をテーマにしたコンパクトな〝街〟。敷地内には、観光・産業ゾーンと住居ゾーン、ヘルスケアゾーンの3種類のゾーンが設けられる計画だ。ヘルスケアゾーンには、急性期病院と慢性期病院の二つの病院が建設される予定で、その一つが今給黎総合病院だ。2021年1月の開業を目指し、着々と準備を進めている。

 今給黎総合病院では、新病院建設について約10年前から構想を練ってきた。現在の病院は、地域のニーズに応えるために増築を重ねてきており、何かと不便も多かったが、これが一つに集約される。

 延床面積は2万4964平方㍍。地下1階、地上9階建て、メインエントランスは2階に設ける。この2階部分は、隣接する他の施設や、もう一つの入居予定の病院ともデッキでつながる予定だ。

 地域の災害拠点となることも重要な役割の一つだ。豪雨災害や地震などを想定し、1階の天井高は約6㍍に設定。非常用電源も上層階に設置する。

 「キ・ラ・メ・キ テラス」内に建設予定のスーパーやホテルなどとも連携し、災害時のための食料備蓄を検討している。他にも、病院内の共有スペースを避難所として利用するなどの対策も考慮中。DMAT隊(災害派遣医療チーム)は組織済みだ。

◎〝強み〟をさらに強く 職員ファーストも

新病院では車椅子での移動を考慮し
広いスペースを確保している

 これまで今給黎総合病院では、主に救急医療、周産期医療、がん医療の三つを特色として掲げ、その役割を果たしてきた。新病院でもその特色を引き継ぎ、27診療科、350床を「キ・ラ・メ・キ テラス」へ移設。さらなるを充実を図りたいとしている。現在の建物は、100床を回復期リハビリテーション病棟および、地域包括ケア病棟として残す。

 20年以上の実績がある周産期医療の充実も図っていく。この領域では、すでに他の医療機関との連携が確立され、円滑な診療体制が整っている。こうした基盤に則って、今後もNICU(新生児集中治療室)やGCU(発育発達支援室)による診療を維持、強化していく意向だ。

 「新病院では職員ファーストの動きやすい職場環境を目指しました」と語る今給黎理事長。今まで建物が分散していたが、新病院では一つの建物に集約されることで、職場環境が向上し、作業効率アップが期待できる。

 設備面では、ロボット支援手術にも対応可能な手術室を含め、8部屋を増室予定。新機種の放射線治療機も導入していく方針だ。

◎広い地域から来院可能 「選ばれる」病院へ

 周産期治療や救急治療を担うため、これまで「24時間断らない救急医療」をモットーにしてきた。現在、病院がある地域では、すでに他の医療機関との役割分担ができていたものの、今回の移転に伴い、新たな役割も意識せずにはいられない。
 
「鹿児島市内でもより中心部に移転するので、患者さんの利便性は上がるはずです。これまで以上に多くの方から選ばれる病院を目指したいと思います」

 新幹線が利用できるJR鹿児島中央駅から車で約10分。路面電車沿いのため、県内のより広い地域からの来院が今よりもっと便利になる。強みの周産期医療については、開業医の後方支援も強化する方針だ。

 新しい病院名については、「読み方が難しいので、平仮名にしようかと思っています(笑)。もっと多くのみなさんに、受け入れられるよう努力していきます」

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