高知大学 学長 櫻井 克年

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 新年明けましておめでとうございます。皆さまにとって、2019年が素晴らしい年になりますよう祈念申し上げます。

 高知県を含むすべての地域で、人口減少に伴う過疎化、少子高齢化などによって社会の機能不全に陥る現象に歯止めがかかりません。地方創生が声高に叫ばれる昨今、地域の人材育成の中核を担い、地域の教育や医療を支え、地域と共に歩む姿をしっかりと示すことこそ、国立大学法人高知大学の最重要課題であると考えています。

 2018年4月より、高知大学のスローガンとして「Super Regional University への飛翔」を掲げています。高知大学はこれまで、第1期中期計画期間中は「地方の大学から地域の大学へ」、第2期には「地域になくてはならない大学へ」、そして第3期には「地域と協働できる大学へ」を目指して教育・研究・国際地域連携を実施してきました。さらに、第4期には「地域を支える大学へ」と進化することを標榜しています。これまでに実施してきた教育組織改革はまさにその布石と言えるものです。2015年度の地域協働学部の新設に始まり、既存の学部は2016年度に人文社会科学部と農林海洋科学部、2017年度には理工学部を改組してきました。2018年度には教職大学院の設置を行い、さらに、2020年度を目途に大学院の改組までを完了しようとしています。これらは、国立大学法人高知大学が地域の大学としてのプレゼンスをしっかりと示すために、教育組織改革を実施し、その体制を整備してきたものです。その流れの先には、地域にある中規模大学としての高知大学が目指すべきは、Super Global University というよりはむしろ、Super Regional Universityであり、最も適切な方向性だと考えています。

 昨年、内閣府の地方大学・地方産業創生交付金事業に、『”IoP(Internet of Plants)”が導く「Next次世代型施設園芸農業」への進化』という計画で採択を受けました。これまで以上に高知県との連携を深め、地域の行政・大学・産業界が一体となって、新しい農業の形を創りあげるというチャレンジを始めたところです。今後とも、地域と共に力強く歩み続けることをお約束して、年頭の挨拶とさせていただきます。これまで以上にご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

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