久留米大学病院 病院長 八木 実

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 新年あけましておめでとうございます。穏やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。2017年4月より久留米大学病院長を拝命しております八木実です。平素から九州圏内の病院関係の皆さまには大変お世話になっております。まずもって厚く御礼申し上げます。幾多の先人の方々の努力で2018年に久留米大学医学部はお陰様で90周年を迎えることができました。当院は「人と地球にやさしい、生命を慈しむ医療」を基本理念に、より高度な医療の集約化を目指し、柔軟な対応で地域医療との連携を密にした医療をすべての患者さんに提供する特定機能病院として歩んでおります。

 平成最後の年である2019年は、己亥(つちのとい)です。干支は己、十二支は亥ということで、前年の干支の戊は茂で、しげることであり、それは紛糾と衰敗を意味すると言われ、うまく剪定賦活せねばなりませんでした。己(つちのと)は五行でいえば土の要素、前年の剪定を承け、物事の筋道をはっきり通すことであると言われています。論語に「己に克って礼に復るのが仁である」とか、荘子に「己を正すのみ。小識は徳を傷り、小行は道を傷る」とあるように、物事の筋道を通さず利己的に悪がたまると敗を招く可能性も言われています。十二支の亥は五行でいえば水の要素ですが、陽気が地中に入り、陰極まって地中に微陽が起こっている状況を示していると考えられます。亥は核であって植物が実となって核を形成し、エネルギーを凝縮、蓄積している様子であり、万物が冬となって陰極まり陽気が地下に根差し、蠢動している姿を示す文字といわれています。従って、己亥の年は「色々な種々の問題を孕んでおり、そのエネルギーが変な形で問題化しないように物事の筋道はきっちりと通すべき」と解釈できるかもしれません。

 これを病院運営に視点を移動すると、地域医療構想を念頭に入れ地域連携を効率化し、病院内の職員のみならず、地域の医療関係者の皆さまのご協力・ご支援の賜物の結果、在院日数短縮化、「病床稼働率」も低下し、稼働額の上昇も図れ、大学病院としての責務を果たしてきましたが、今後も引き続きその責務を果たしてゆかねばならないと思います。

 「人は、さまざまな困難に出遭った時にどう考え、どう対応するかで評価される」と思います。「どうしようもない」「困ったことだ」と思ってばかりいると、心が狭くなり、出てくるべき知恵も出なくなり、原因や責任を他へ転嫁し、不満で心は暗くなり、不平で我が身を傷つけていきます。その一方で、困難を困難とせず、本年の干支の意の如く、本来あるべき姿を念頭に物事の筋道を通しながら、ポジティブに決意を固く歩んでいけば良き年となると思います。本年の皆さま方のご多幸を祈念いたしますと共に当院に関しましてよろしくご指導、ご鞭撻の程、お願い申し上げます。

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