大分大学 学長 北野 正剛

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 明けましておめでとうございます。

 皆さまにおかれましては、健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。

 本学は、地域に根差し、地域が求める人材を養成し輩出する大学として、ガバナンス改革を実施し、併せて大学の機能強化として新学部・教職大学院の設置、学部改組などの組織改革を行ってきました。今後もますますその存在意義を発揮していく必要があると考えています。

 さて、昨年を振り返りますと、「平成30年7月豪雨」、9月の北海道胆振東部地震など、多くの災害に見舞われた1年でした。本学では、今後迫り来る災害への対応をより深化させるべく、昨年1月、大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(通称:CERD)を設置しました。大分県中津市耶馬渓町において昨年4月に発生した山崩れでは、中津市長からの災害派遣要請を受け、ドローン等を使った現地調査や、二次災害防止の助言を行うなど、捜索活動が終了するまでCERDが現地にて災害対応にあたりました。

 医学教育においては国際認証を視野に入れた新しい教育プログラムの下、志あふれる新入学生すべての可能性を育むため、地域医療を担う医師、国際的に活躍する医師、世界最先端の医療を実践する医師、基礎医学の発展に貢献する研究医など、あらゆるキャリアパスに対応すべく多様な支援を行っています。

 また、本学は地域医療とともにグローバル化に対応するべく国際医療への貢献も重視しており、タイ、ベトナムなどのアジア地域を中心として人材育成に取り組む「アジア内視鏡人材育成支援大学コンソーシアム」を2016年に、また、その病院版である「アジア内視鏡人材育成支援病院コンソーシアム」を昨年7月に立ち上げ、多くの大学・病院からアジア各国への医師派遣が実現しています。このような中、今後の事業のさらなる拡大及びそれに伴う社会的信用基盤の確立を目指し組織の法人化を図ることとし、昨年9月に本学が中心となって、一般社団法人アジア医療教育研修支援機構(AMETS)を設立しました。今後もこれらを軸に国際的感覚を持つ医療人の育成支援を継続・発展させていく必要があると考えています。

 これからも、時代の変化や地域・社会のニーズを踏まえ、また、グローバルな視野を持って、不断の改革やさまざまな取り組みを行ってまいります。本年も引き続き大分大学にご協力ご支援をお願いいたします。

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