新年あけましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
九州大学は、昨年伊都キャンパスへの移転を終え、9月29日に「伊都キャンパス完成記念式典」を挙行いたしました。1991年10月に「新キャンパス移転構想」を決定して以降、平成の時代をかけて取り組んできた一大事業は、学内外の数多くの方々の協力を得て、無事に完了を迎えることができました。
記念式典当日に発表した「伊都キャンパス宣言」では、目指すキャンパス像として、
1. 世界をリードする人材と新しい科学を生み出すキャンパス
2. 未来社会を切り拓く研究成果の実証実験の場としてのキャンパス
3. 歴史や自然など豊かな環境と共生するキャンパス
の三つを掲げています。
今年は皇太子殿下が新天皇に即位され、日本は新しい時代を迎えます。九州大学も平成という移転の時代を終え、伊都キャンパスを拠点として、世界最高水準の研究・教育拠点を目指し新たな時代を前進してまいります。
また、私は、九州大学総長に就任し5年目を迎えました。世界のトップ大学に躍進するために策定した「九州大学アクションプラン2015-2020」の以下六つの項目について、将来ビジョンをしっかりとイメージしながら、今年もそれぞれの取り組みを進めていく所存です。
I .世界最高水準の研究とイノベーション創出
II. グローバル人材の育成
III. 先端医療による地域と国際社会への貢献
IV . 学生・教職員が誇りに思う充実したキャンパスづくり
V .組織改革
VI. 社会と共に発展する大学
九州大学は、研究、教育、診療、産学官連携などの多様な活動を推進し、地域と共に栄え、市民の誇りとなる大学となるよう努めてまいります。今年も皆さまのご支援・ご協力をお願いいたします。
本年が幸多く、飛躍の年となることを祈念しまして、新年のご挨拶といたします。