新年明けましておめでとうございます。
昨年は米・韓のリーダーが交代し、北朝鮮の核ミサイル開発に伴う緊張が一層高まってきました。震度8〜9の南海トラフ大地震が今後30年間に発生する確率が70%と予想されているほか、首都直下型大地震も危惧されます。今年も大災害に見舞われないこと、世界平和が維持され平穏で堅調な世界経済の推移を願いたいものです。
平成29年度上半期(中央棟開院後3年半)の診療指標では、病床稼働率91.0%、平均在院日数10.8日、手術件数1032件/月、外来患者数2594名/日となり、堅調に推移しています。診療における「時間価値の認識」が一層進み、採血・採尿センターの待ち時間及び投薬待ち時間も10分程度に短縮されており、患者さんの利便性が一層高まりました。今年は「初診患者の待ち時間短縮」が課題と考えています。
医学教育改革への施策として、医学教育センターの陣容が充実しました。伴信太郎特命教授がセンター長に、早稲田勝久教授(特任)が副センター長に(宮田靖志教授(特任)とともに2名体制)、青木瑠里講師が専任教員に就任し、シミュレーションセンターには川原千香子講師、医学部IR室には佐藤麻紀講師が活躍中で、一体化して医学教育分野別認証、カリキュラム改革、医師国家試験の抜本的改革に対応していきます。更には2020年度から大学入学共通テストが新たに導入されることに伴い、入試制度改革に対応すべく検討中です。
看護学部においては、昨年度の看護師・保健師国家試験合格率はともに100%で、開設以来全国平均を大きく上回る合格率を維持しています。地域医療を支える観点から、在宅(家庭)医療学の構築に向け、多職種連携・チーム医療について、医学部や名城大学薬学部(サテライトキャンパス)と共同し、新たな共通教育課程を盛り込んでいきたいと考えています。
科研費について平成27年4月よりJump up作戦を開始したところ、平成27年に比し、平成30 年に向けた申請件数は177%に増加しました。基礎系部門と臨床系部門がコラボし、若手研究者を育成しつつ研究を遂行する研究ユニット創出支援事業も順調に稼働し、研究成果が次々と実ってきています。
オール愛知医大として一致協力し、新たな発展に向け努力を続けて参りますので、今年も宜しくお願い申し上げます。