新型コロナウイルス感染症を受け、オンライン診療が緩和された。情報通信機器を使った診療を導入している現場を取材した。医師が手応えを感じ、新しい受診行動が起きていた。国家戦略特区ではコロナ後の緩和の永続的実施を要望した。
コロナが収束しても続けたい
「コロナのニュースを聞き、月1回の受診が不安だった」。大阪府門真市の企業に勤める男性会社員(36)は振り返る。同市の正幸会病院(東大里院長)で睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断され、経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)を続けている。月1回終業後の夕刻に受診を始めて約2年になる。