今月の1冊 – 81.オシムの言葉 増補改訂版
2007年11月16日、イビツァ・オシムが倒れなければ、彼に率いられたその後のサムライたちは、世界とどんなふうに戦っていたのだろうか。本紙の締め切りはワールドカップ開幕日。発行の前日に、日本はコロンビアとの初戦を終えているはずだ。
2007年11月16日、イビツァ・オシムが倒れなければ、彼に率いられたその後のサムライたちは、世界とどんなふうに戦っていたのだろうか。本紙の締め切りはワールドカップ開幕日。発行の前日に、日本はコロンビアとの初戦を終えているはずだ。
「映画はそこそこネタバレされてから見る方が何倍も楽しく鑑賞できる」と言った友人がいた。え、何も知らない方が感動も大きいのでは。「細かい見どころが分かっていると、その場面を注視する。だから人よりたくさんの発見がある」。なるほど。
人類が初めて月に降り立ったその4年前。スウェーデン生まれの写真家レナルト・ニルソンは、生命誕生という体内の「宇宙」を見事にとらえた記録集を産み落とし、世を驚かせた。
世に広がりつつある(らしい)「反知性主義」へのささやかな抵抗を試みて、「嫌われる側」である社会学者たちが社会をほどき、結びなおす―。
いまやマーケティングのカギは「一般人の参加」がにぎるようになった。単にモノやサービスを一方的に受け取るだけでは飽き足らず、積極的にSNSで拡散したり、わざわざ「まとめサイト」をつくったり、大規模な購買運動を「仕掛け」たり―。
「日々の臨床で生まれた疑問をもとに、研究に取り組んでほしい」。そんな医師の声をよく聞く。本書は、とあるきっかけから長い期間に及ぶ調査を経て、一冊の本をまとめた「研究」の記録である。