社会医療法人社団菊田会 習志野第一病院 三橋 繁 院長

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2020年を見据えて 今、準備のとき

【みつはし・しげる】
1992年千葉大学医学部卒業、同整形外科教室入局。千葉県救急医療センター、米アンダーソン整形外科研究所などを経て、2016年から現職。

 社会医療法人社団菊田会の習志野第一病院は、2020年に開設50周年を迎える。それに合わせた新病棟の建設や、強みである整形外科診療、地域連携について、三橋繁院長に聞いた。

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―新病棟建設を予定されていますね。

 竣工予定は2020年7月。現在、工事が進められています。

 災害時にも機能を維持できるよう耐震構造。9階建て5357㎡で、腹腔鏡手術にも対応できるバイオクリーンルームの手術室が従来の2室から4室に増える計画です。眺めのよい最上階の9階には会議室を設け、地域住民向けの公開講座や医療従事者への勉強会などの開催も視野に入れています。

―ご専門でもある整形外科について。

 開院からこれまでずっと、当院で最も患者さんの数、手術件数が多い診療科が整形外科です。年間1000件を超える手術が行われています。

 脊椎・脊髄外科センターでは年間300件以上の手術を実施しています。対象は頸椎から腰椎までの疾患。前方・後方からの手術が可能で、低侵襲かつ十分な疼痛(とうつう)コントロールを心掛けています。

 人工関節手術の件数は右肩上がりに増えており、2018年は180件ほど。人工股関節手術が必要になる変形性股関節症は、小児期からの臼蓋(きゅうがい)形成不全が原因となる場合が多く、年齢とともに痛みなどが出てきます。

 人工股関節手術では、筋肉や神経の走行にも配慮したアプローチが特長の「AMIS(前方最小侵襲手術)」を採用。従来に比べて術後の痛みが少なく回復も早く、術後の脱臼率も低減されます。

―病院内外の「連携」も活発だと聞いています。

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 当院には、高性能の骨密度測定装置があります。そこで、市内の開業医の先生方に、この機器を活用いただいています。

 開業の先生のオーダーを受けて、当院の検査スタッフが骨密度を測定。診断し、結果を開業医の方々にお返しします。

 原則、この病院の医師が関与しないことで、患者さんが外来で当院を訪れた場合に必要になる「初診料」が発生しない。検査の診療報酬はオーダーした開業医の先生側が受け取り、画像診断分は、当院が請求します。

 また、骨粗しょう症リエゾンサービスにも積極的に取り組んでいます。院内の医師や看護師、薬剤師、管理栄養士など幅広い職種がつながり、患者さんの"骨"を守っていこうという活動です。

 2017年2月には、回復期リハビリテーション病棟( 38床)を開設しました。

 当院は救急にも力を入れています。特に増えているのが、転倒による大腿骨近位部骨折で運ばれてくる患者さんで、その数は年間200人ほど。アメリカではこの骨折後1年以内の死亡率はおよそ2割とも言われています。原因は、さまざまですが、患者さんが高齢で、高血圧や糖尿病などの合併症がある場合が多いこともあり、整形外科的治療を終えた後のリハビリの重要性が高まっています。

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 これまでは、当院での治療を終えた後、合併症のコントロールとリハビリの双方が可能な医療機関を探すのに時間がかかったり、紹介先が見つからなかったり。病床が空かず、次の患者さんを受け入れられないという状況も起こっていました。

 この回復期リハビリテーション病棟と、2020年完成予定の新病棟を有効に活用して、在院日数の短縮化など、機動力を上げていきたいと思っています。

社会医療法人社団菊田会 習志野第一病院
千葉県習志野市津田沼5-5-25
TEL:047-454-1511(代表)
http://www.naraichi.or.jp/


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