岡山大学病院 病院長 金澤 右

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 新年あけましておめでとうございます。

 2018年は、多くの医療機関にとって大変厳しい状況であったと認識しています。高齢化社会の継続は疾病構造に大きな変化を起こしているようで、特に急性期、高度急性期患者を対象とする病院にとっては「逆風」が本格的に吹いてきたように思います。急性期、高度急性期患者の減少の中で、どのような経営対策をすればよいのか、昨年から私どもの病院ではその課題に本格的に取り組んでいます。2025プランに示される急性期、高度急性期対応病床数の適正化がもちろん必要ですが、高度の診療、研究、教育を担う特定機能病院である大学病院にとっては、経営以外のさまざまな試練も待っているように思います。

 また、卒後臨床研修制度に引き続く新専門医制度導入は、地方の若手医師確保の障害となっており、その解決も大きな課題です。表現として適切ではありませんが、「勝ち組」、「負け組」の地域、病院が明瞭化するような感じで、好ましい状況とは言えません。岡山大学病院には250にわたる関連病院が中国四国地方を中心にありますが、関連病院への医師派遣も大学の大きな歴史的使命であります。関連病院長会でさまざまな病院長先生のお話しをお聞きしますが、最近は地域医療を巡る厳しい情勢のお話しが多いようで、何とかご支援できないかといつも考えております。

 このような状況ではございますが、岡山大学病院は「向きあう、つながる、広がる」を合言葉に、引き続き患者さんにやさしく真摯に向き合い、職員同士連携を取りながら地域につながり、世界に広がる医療を展開していきたいと思っています。本年は、外来手術センターの設立、産科小児科関連病棟の改修、放射線治療センター設立等を念頭に、変動する社会・医療情勢に対応できる先端的病院を目指すプロジェクトを推進していきたいと思っています。また、患者さんやご家族に快適に過ごしていただくために、院内音楽会、絵画・写真等の展示を充実させたいと思っています。特に教職員、学生の積極的参加を求めたいと思いますが、もちろん、ボランティア、市民の方々のご参加がいただければ大歓迎です。

 AI、ロボット、遠隔医療等の新たな波が医療界に押し寄せていますが、それらも私たち岡山大学病院の研究、社会実装の対象です。時代に先駆け、そして持続可能な岡山大学病院をスタッフ一同で意識共有して運営していきたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。


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