山中伸弥教授の記念講演に1300人

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《2019年4月 四天王寺大学に看護学部新設》

 11月24日、四天王寺大学(大阪府羽曳野市)で2019年4月の看護学部開設に伴う記念講演会が開かれた。京都大学の山中伸弥教授が「iPS細胞がひらく新しい医学」とのテーマで登壇。市民ら1300人が耳を傾けた。

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京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授

◎「VW」で未来を切り開いた

 記念講演「iPS細胞がひらく新しい医学」で登壇した京都大学・山中教授は、自身の研究者としての歩みから得た教訓を踏まえて「未来の医療者」にエールを送った。

 訪日外国人の数が増加傾向にあるなど、医療者にも国際化への対応が求められている。山中教授は30歳で渡米した際、言葉の壁に苦労した経験がある。「いまや英語は基本として備えておくべき能力と言える。早い時期に学んで吸収することが大切だ」。

 2012年、iPS細胞の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した。数々の壁を乗り越えるよりどころとなったのは、米グラッドストーン研究所時代の恩師であるロバート・マーレー所長(当時)から教わった「VW(ビジョン&ワークハード)」という。

 「明確な目標をもって懸命に取り組むことが成功につながる。結果、たとえ達成できなかったとしても後悔はしないだろう」

 現在、京都大学iPS細胞研究所を中心に、各地でiPS細胞の医療への応用や創薬を目指す研究が進んでいる。

 山中教授は改めて「研究の成果を患者さんに届けるためには、さまざまな人が連携したチームプレーが不可欠」と強調する。

 「研究データの解析など多くの領域でAIが活用されるだろう。しかし、苦しんでいる患者さんに寄り添い、温かい言葉を届ける役割は人間が担い続けていくと確信している。四天王寺大学から、多くの優秀な人材が巣立つことを期待している」と結んだ。

◎最新の学修環境を整備

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 四天王寺大学看護学部は「地域医療と最先端の医療」を学べる環境が特長。新設の看護棟には高機能の患者型シミュレータモデルを導入した「シミュレーションセンター」など、最新の学修環境を整えた。また、看護師、保健師、助産師、養護教諭などの資格や免許が取得可能。幅広い将来の選択肢が用意されている。

 四天王寺大学の岩尾洋学長は、大学の起源である四天王寺敬田院の創設者・聖徳太子が定めた十七条憲法の「和を以て貴しとなす」を引用。「地域社会に貢献できる"和のこころ"をもつ看護師を育成したい」と抱負を語った。

 看護学部長に就任予定の山本あい子教授は「経験豊富な教授陣と一丸となり技術の修得、困難を乗り越える心の醸成に取り組みたい」と意欲を見せた。


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