大阪市立大学医学部附属病院 平田 一人 病院長

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大阪市大・新病院長就任|人間味豊かな医療人を育てたい

【ひらた・かずと】 1978 大阪市立大学医学部卒業 1983 同大学院医学研究科修了 1987 カナダシャーブルック大学医学部薬理学教室 2006 大阪市立大学大学院医学研究科呼吸器内科学教授 2018 同医学部附属病院病院長

 大阪市内唯一の大学病院となる大阪市立大学医学部附属病院。4月に就任した平田一人病院長に、地域の中核病院としての役割や今の思いなどを聞いた。

チーム医療を基本にして

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―就任にあたっての抱負などを聞かせてください。

 当院の理念は「安全で質の高い最新の高度医療を提供する」。医療安全対策は重要なテーマになります。医療は人が実施するものですから、ミスを100%避けるということは難しい。日々の努力と「ミスは起こるもの」という認識を持って最小限にとどめたいと思います。

 また、「自分の家族だったらどうするか」という意識を持って診療に臨むことも大切なことではないでしょうか。

 医療の安全を脅かすのは独断専行で進めるやり方です。これを防止するには、チーム医療が基本であると思います。そしてスタッフ同士の連携やダブルチェック、コミュニケーションなどを大切にしながら医療安全を守る意識の醸成を図っていきたいと思います。

 大学病院という大きな組織だからこそ、人間味豊かで患者さんから信頼される優れた医療人の育成が求められていると思います。

患者さんの声に耳を傾けて

―力を入れたいことは。

 まず、地域の医療機関との連携強化です。紹介いただいた患者さんや開業医の先生に満足していただける医療を提供しなければなりません。

 連携を強化するために、患者さんの紹介、逆紹介の際の大学病院の問題点を把握しそれを解消するように努めていきます。

 年3回「Face-To-Faceの会」という開業医の先生方との勉強会を開いています。これをもっと充実させたいと思います。なるべくこちらから出向いて、地域医療に貢献していきたいと考えています。

 入退院支援センターの組織を強化することで患者さんがスムーズに入院、退院できるよう工夫をしていきます。

 また、患者さんの当院への満足度を上げていきたいと考えています。

 この指標になるのが、年に1回実施している患者さんに対してのアンケート。前回は昨年の秋で、外来の患者さん約720人、入院の患者さん約400人に実施しました。

 今回は特に「外来や会計の待ち時間が長い」などいくつかの問題が把握できました。このため今年度の外来の課題として、患者さんをお待たせしないということを目標に掲げて改善に取り組んでいます。

 アンケート結果には私も必ず目を通しています。出てきた結果をそのままにせずにきちんと対応していく姿勢も大事だと思います。

あべのハルカスで健診施設運営

―今後の取り組みを教えてください。

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 大阪府の健康寿命は残念ながら全国で下位という結果が出ています。これを少しでも解決するため、健康や予防医学に対する情報などを発信していかなければなりません。

 当院は、2014年に公立大学で全国初の健診施設「先端予防医療部附属クリニックMed City21」を開設しました。あべのハルカスの21階にあり、アクセスやロケーションも良く利用者には好評です。

 高い専門性を有しており、がんや生活習慣病の早期発見、そして病院と連携した早期治療が可能ですので地域住民の健康に貢献していきます。

 10月にはNICUとGCUを増床します。これまでベッドが満床のため入院できずに当院で受け入れられないケースがあったので、地域にとっては増床が必要だと判断しました。

 また、臨床研究中核病院を目指して昨年8月には臨床研究・イノベーション推進センターを設置しました。これは、医師主導による臨床研究を、より活発に進められるような環境を作ろうというものです。大学医学部として一層研究にも力を入れていきます。

大阪市立大学医学部附属病院
大阪市阿倍野区旭町1-5-7
TEL:06-6645-2121(代表)
http://www.hosp.med.osaka-cu.ac.jp/


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