かわもと耳鼻咽喉科クリニック 河本 光平 院長

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「日帰り手術」が好評 日々磨く 技術とケア力

【かわもと・こうへい】 1997 関西医科大学卒業 同耳鼻咽喉科学教室入局  2008 大阪府済生会野江病院耳鼻咽喉科部長 2010 関西医科大学附属枚方病院耳鼻咽喉科学教室助教 2012 同大学香里病院耳鼻咽喉科部長 2013 川村耳鼻咽喉科クリニック副院長 2016 かわもと耳鼻咽喉科クリニック院長

 「耳や鼻の疾患に対する日帰り手術を実施している医療機関は、全国でもそう多くないのが現状です」と語る河本光平・かわもと耳鼻咽喉科クリニック院長。大学病院勤務医から開業医となって2年。その「日帰り手術」が好評で、予約は半年先まで埋まっているという。

―「日帰り手術」に焦点を当てた理由は。

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 患者さんをなるべく早く通院から開放したいという思いからです。

 耳鼻咽喉科の疾病をスピーディーに治すには投薬だけでは難しく、手術が必要な場合が多い。しかし、仕事をしている方や、小さなお子さんまたは介護する家族を抱えている方は、入院による手術をためらう傾向があるのです。そこで、「日帰り手術」を掲げることに決めました。

 「日帰り手術」と言っても、手術そのものの内容は私がこれまで勤務してきた病院で、入院によって行ってきたものと何ら変わりません。ただ、患者さんに併存疾患がある場合など全身管理が必要なケースもあります。その際は、提携病院に入院していただき、私が出向いて執刀しています。

 最近は重症のアレルギー性鼻炎が増えています。当クリニックでは患者さんの年齢や病態に応じて「鼻粘膜焼灼(しゃく)術」「下鼻甲介手術」「後鼻神経切断術」を使い分けています。

 慢性副鼻腔炎で「鼻づまり」に苦しむ患者さんも多数います。内視鏡を駆使して鼻内と副鼻腔の空間を広げることで、多くの場合、症状の改善が見られます。

―日帰り手術が可能になった背景は何でしょう。

 医療機器の発展、経験の積み重ねによる医療者側の技術の進歩などさまざまな要因があるでしょう。当クリニックでもコーンビームCT(マルチスライスCT)など最新の装置を備え、スタッフの研修も頻繁に実施して、安全性の維持と向上に努めています。

 さらに、術後の急変に備えるため、入院での手術以上に丁寧に、時間をかけて患者さんをケアしています。日帰り手術後の患者さんが帰宅した後、しばらく経ったころに必ず電話で状態を確認。私は診療時間外であっても携帯電話を手放さず、問い合わせがあれば即時対応できるようにしています。

―開業後、心がけていることは。

 「臨床研究」の視点を忘れないことです。

 大学病院時代から鼻疾患に関するさまざまな論文を執筆してきました。開業後も学会に参加して、治療方法などを発表しています。

 学会に参加するいくつかあるメリットの一つは自分自身の治療などを紹介し、第三者の評価や意見を聞くことでさらにブラッシュアップさせられるという点。もう一つは、他の先生の知見を吸収し、新しい発想につなげられることでしょう。

 学会は最新の治療や方向性について学ぶことができる場です。そこで得たものは患者さんにも還元できる。最近、特に関心があるのは難病に指定されている好酸球性疾患の中の、好酸球性副鼻腔炎です。原因や治療法など未解明な部分が多く、手術をしても再発しやすい。最新の情報を得たいと思っています。

―課題と今後の展望は。

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 県内だけでなく、遠くは四国などからも患者さんがお見えになります。緊急性を要する場合には、休診日であっても手術をしていますが、そうでない場合には手術待ちの期間が平均半年ほど。もっと短縮できないかと考え、今後は医師の数や手術時間を増やすことも検討しています。

 私たちの基本は「大学病院クラスの治療を提供する」ことと、「気軽に相談してもらえるクリニック」であること。この二つを忘れずに患者さんに寄り添い続けたいと思います。

かわもと耳鼻咽喉科クリニック
兵庫県尼崎市上坂部1-4-1ミリオンタウン塚口2F
TEL:06-6494-8700
http://kawamoto-jibika.com/


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