教育・医療・福祉職341人参加
福岡県の県精神保健福祉協会(神庭重信会長)と県精神保健福祉センター(楯林英晴所長)は8月9日、10日、「平成29年度精神保健福祉夏期講座」を春日市のクローバープラザで開いた。
テーマは「子どもたちに寄り添うために~思春期における様々(さまざま)な支援」。養護教諭や心理・福祉職、看護師など341人が参加し、近年の子どもたちを取り巻く心の問題と支援方法について、理解を深めた。
初日は、森田療法の専門家である東京慈恵会医科大学精神医学講座の塩路理恵子准教授と、北九州市で里親ファミリーホーム「土井ホーム」を運営している土井高徳代表が講演。
翌日は川畑隆・京都学園大学人文学部心理学科教授が「家族への支援~保護者が少しでも勇気づけられるために役立つこと~」、福岡県立大学人間社会学部の上野行長教授は、「支援者のストレス・コントロール」と題して話した。
受講後のアンケートでは「里親ファミリーホームの現場での取り組みに感動した。講師の話に刺激をうけた」「ストレスの捉え方、対処の方法についてよく理解できた。職場で活用したい」などの意見が寄せられた。
同講座は1968年に始まり、今年で50年目。12月13日(水)には成人期のメンタルヘルスに関する冬期講座が予定されている。(情報提供:福岡県精神保健福祉協会)