原看護専門学校 働きながら看護師目指す
学校法人原学園「原看護専門学校」が4月、3年課程修業年限4年の定時制コースを開設した。働きながら看護師国家試験の受験資格などを取得できるコースで、九州では唯一。
同コースは定員40人(男・女)。高校卒業または同程度の学力があれば出願できる。
週3日〜4日、午前9時〜午後3時半の授業で、看護師国家試験受験資格、保健師・助産師学校受験資格、大学への編入学試験受験資格の取得を目指すカリキュラム( 98単位、3015時間)。授業には、タブレット端末を使用し、災害看護などにも必要な英語力向上にも力を入れるという。
文部科学省の2016年の調査では、4年制大学・短期大学の中退者、休学者、除籍者のうち約2割が「経済的理由」で学業を継続できなくなっていた。
東京大学大学院教育学研究科大学経営・政策研究センターの「高校生の進路についての調査」(2005年・2006年実施)では、家庭の年収によって大学進学率に差が出ることがわかっている。
同学校は、「経済的理由だけで看護師になる夢を断念する人が出るのは、本人にとってだけでなく医療界にとっても大きな損失。(このコースで)働きながら学び、看護師への道を歩んでいってほしい」としている。
厚生労働省医政局によると、3年課程定時制がある学校は2016年度時点で全国に6校。北海道内に1校、神奈川県1校、石川県1校、愛知県2校、広島県1校。