西高松グループ代表 西高松脳外科・内科クリニック 理事長・院長 松本 義人

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早期発見、早期診断の機会をクリニックで提供

【まつもと・よしひと】 1989 香川医科大学(現香川大学)卒業 香川医科大学附属病院脳神経外科 1994 同大学院修了 米国国立衛生研究所内癌研究所滞在研究員1997 香川医科大学附属病院 2003 同講師 2007 西高松脳外科・内科クリニック理事長・院長

 高松市内に2007年に開設した西高松脳外科・内科クリニックを始まりに、現在、同市内に五つのクリニックを展開する西高松グループ。脳神経外科、放射線科などの専門医をそろえ「病気の診断」に特化した運営が特徴。グループ代表で、西高松脳外科・内科クリニックの松本義人理事長・院長に話を聞いた。

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―西高松脳外科・内科クリニックの開設から10年。グループの特徴は。

 現在、グループとして、五つのクリニックを運営しています。

 2007年に開設した西高松脳外科・内科クリニック、2015年開設の中央通り脳外科内科在宅クリニックに加え、2016年には、高松画像診断クリニックと高松内視鏡診断クリニックを開設し、木村内科呼吸器科医院の運営についても承継することになりました。

 これによって、現在、常勤医は11人、看護師、臨床検査技師、理学療法士など職員数も総勢で約150人となりました。

 脳神経外科が専門の私以外にも、放射線科、整形外科、消化器科、循環器科、呼吸器科などの専門医が在籍しているのも特徴です。来年には、内分泌・甲状腺・糖尿病の専門医や小児科の専門医によるクリニックも加わる予定ですので、グループ内で、内科系の主な診療科すべてを診ることができるようになります。

―開設のきっかけ、力を入れていることなど。

 グループ開設前は、大学附属病院の脳神経外科医として勤務していました。

 30代のころは、月7回程度の当直も難なくこなしていましたが、40代を迎え、体力的な変化もあり、自分の将来や、自分のやりたい医療を改めて考えました。

 そして、大学での経験を生かして、疾患の診断や発見、なかでも隠れ脳梗塞の発見などに、より力を注ぎたいと考え、クリニック開設に踏み切りました。

 開設にあたっては、大学病院に負けないくらいの水準を保とうと思い、最新のMRIなどの検査機器を取り入れました。10年前に、このような最新機器を持つクリニックは、高松市内にありませんでした。

 「大学病院の医師とほとんど変わらない技術を持つ専門医が、クリニックで早期に病気を発見して診断する」「もし何かあったら大学病院や市内の基幹病院を紹介してくれる」という評判が口コミで広がり、患者さんにも高い評価をいただいています。

―クリニックのみの展開ですが、狙いは。

 大きな病院をつくって、さまざまな診療科をそろえるというのも良いのですが、当グループの場合、疾患が見つかれば大きな病院に紹介する、あくまで診断に力を入れるという方針にしました。

 このため、5施設とも、市内の比較的利便性の高い場所に点在させ、より広いエリアをカバーして、患者さんも足を運びやすくしたいと考えています。医師は、曜日ごとに他クリニックに移動して診察をすることもあります。また、患者さんにも、必要であれば「検査は、高松画像診断クリニックで行って、診断は西高松脳外科・内科クリニックで」とお願いすることもあります。

―医師の確保が難しいのでは。

 医師不足、と言われていますがあまりそういう風には感じていません。

 グループの方針に賛同し、当院の医師として加わってくれた方も、ちょうど40代が多いんです。私と同様に、勤務医としての将来性や、自身で開業するリスクなどを考えて判断されたようです。県内の勤務医をヘッドハンティングしたのではなく、他府県から高松市に転居してこられた医師がほとんどです。

―力を入れていることは。

 在宅医療をサポートしたいと考えています。高齢者向けの福祉施設とタッグを組むことが多く、現在は10数カ所の老人施設利用者さんの健康管理を行っています。

 また、私としては、脳卒中や脳梗塞の早期発見に力をいれたいと思っていたのですが、実際には、認知症の患者さんが予想以上に増加しています。

 当グループ内の内科に初診で来られた高齢者に脳のチェックをすると、高率で早期の認知症の疑いがあります。

 昨年末には、高松市の主導で認知症の発見や認知症者のサポートを行う「認知症初期集中支援チーム」という取り組みが始まりました。現在、クリニックで登録されているのは3施設で、うち二つは当グループのクリニック。今後も認知症の早期発見に力を入れたいと思っています。

―新たな取り組みは。

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 当クリニックでは、高齢者の方の血液検査を多数していますが、高齢者の場合、障害があったり血管が細くなったりしているため、採血が大変です。そのため、それに代わる方法があれば、と考えていました。

 そんなとき、関東のあるベンチャー企業が、指先の毛細血管から針を使わずに採血をするキットの特許を取得し、展開を始めていることを知りました。

 クリニックの診療の現場でこれを取り入れることも考えていますが、それとは別に、このキットで健康チェックができないかという仕組みを考えています。2014年に、薬事法が改正になり、自己採血ができるようになりました。当クリニックの看護師や臨床検査技師が指導する場を街中などにつくって、本人に採血してもらえば、結果は後日スマートフォンなどに送信することで報告できます。「健診に行く機会がなく、体調が気になっている」という若い方には需要があると思います。

 また、今年ベトナムのホーチミン市にクリニックを開設する計画を進めています。

 同市は、産業基盤は比較的しっかりしていますが、医療は立ち遅れているようです。このため、日本製のCTとMRIを持ち込んで現地で検査し、インターネットで、検査画像を日本に送信。診断は、当クリニックの医師が行います。当グループの実績が、アジアの医療への貢献につながればと思います。

医療法人社団 西高松脳外科・内科クリニック
高松市郷東町134-1
TEL:087-832-8811
https://www.nishitakamatsu.jp/nishitakamatsu


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