順天堂大学医学部附属静岡病院 院長 三橋 直樹

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 あけましておめでとうございます。

 当院は静岡県東部の伊豆半島にあり、1967(昭和42)年に伊豆長岡町の町立病院が経営に行き詰まったため、町長の要請で順天堂が二番目の附属病院として譲りうけたのが始まりです。当初は100床足らずの病院でしたが、少しずつ増床し、現在の病床数は577床です。救命救急センター、総合周産期センター、新生児センターなどを備え、またドクターヘリ運行基地病院となっており静岡県東部の基幹病院となっています。

 また、2015年度の病床利用率は97.1%、平均在院日数は12.9日です。

 順天堂大学はヒトを思いやる「仁」の心を大切に患者さんに接してきていますが、この都会から離れた伊豆半島の地でもその精神を継承しています。特に救急医療を重視した地域医療に貢献することを心がけています。

 当院は大学病院として多くの医学部及び保健看護学部の実習の場としての機能も果たしており、さらに40人ほど在籍する初期研修医の研修の場ともなっていて、将来の医療人を育てる重要な役割を果たしています。

 この静岡病院には静岡災害医学研究センターが併設されており、災害医学を中心に幅広い研究活動を行っています。三島市の国立遺伝学研究所とも連携し、さまざまな動物実験や分子生物学的研究も行っています。

 順天堂静岡病院は医療のみならず教育や研究でも重要な役割を担っています。しかしこの医療をめぐる状況は急速に変化しています。伊豆半島のみならず静岡県東部でも高齢化が進み、人口も少しずつ減少しつつあります。将来に向けた予測では高齢化のため入院患者数はここ数年増加が続くものの外来患者数は近く減少に転ずるのではないかと言われています。

 医療というのは当然ながら患者さんのためにあるものですから、患者さんの変化に応じて医療を提供する側も変わっていかなくてはなりません。

 現在は全ての病床が急性期病床ですが、将来の需要によっては回復期病床などへの一部病床の変換もありうると考えています。

 そのためには医師の側ももちろんですが看護あるいはリハビリなどもさまざまな状況に応じられる能力を付けていかねばならないし、建物や医療機器などもそれを予測した対応をしておく必要があると考えております。

 今年が皆さまにとって良い年になるよう祈っております。


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