三重大学 学長 駒田 美弘

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地域への貢献をめざして

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 あけましておめでとうございます。皆さまには、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。2017年の年頭に当たり、三重大学の現状報告を兼ねまして、一言ごあいさつを申し上げます。

 三重大学は、伊勢湾の海の翠(みどり)、鈴鹿山脈や布引山地の樹々の翠、そして白い雲が浮かぶ翠の空、3つの翠(三翠)に囲まれた美しい自然環境の中にある環境の文化の根付いた大学です。この自然に恵まれたキャンパスにおいて、地域社会との連携のもとに、「人類福祉の増進」「自然の中での人類の共生」「地域・国際社会の発展」に貢献できる「人材の育成と研究の創成」に取り組んでいます。

 本学医学部は、1943(昭和18)年に三重県立医学専門学校として開設され、三重県立大学を経て1972(昭和47)年に国立三重大学医学部となり、1997(平成9)年には看護学科が設置されました。70年を超える医学部の歴史の中で、三重の地に根をおろし、「確固たる使命感と倫理観を持つ医療人を育成し、豊かな創造力と研究能力を養い、人類の健康と福祉の向上につとめ、地域および国際社会に貢献する」を理念として成長を続けてきています。

 また、大学院医学系研究科では、その使命を「豊かな独創性と使命感を持って医学・看護学を発展させ、地域及び国際社会において指導性を発揮する人材を養成すること、さらに、優れた研究成果を世界に発信することによって、人類の健康と福祉に貢献すること」と定めています。

 医療福祉を含むさまざまな問題を抱える現代社会にあって、大学には、たくましい人材を社会に輩出し、優れた研究成果を発信する「知」の拠点としての役目を果たすことが求められています。

 また、医学部附属病院は、県下唯一の特定機能病院であり、心の安らぎと癒やしを提供できる病院環境の構築、疾病を予防し、高度で先進的な医療が安全に受けられる地域の拠点病院としての機能、最先端の臨床研究を推進し、医学・医療を通じて国際社会への貢献、地域の医療・教育機関、行政との密接な連携の下、次代を担う医療人の育成を基本方針としています。2012年1月に新病棟が稼働し、2015年5月からは新外来棟もオープンいたしました。

 新病棟では、救命救急センターの機能強化やドクターヘリによる救急医療を取り入れ、3次救急医療が充実され、がんや循環器疾患などに対する先進的治療の充実、小児がん拠点病院としてのさらなる活動、社会のニーズである質の高い臨床研究、国際医療や災害医療も推進しています。新外来棟では、高度生殖医療センターの新設、がんセンターや血管ハートセンターなどセンター機能の集約化、フロアごとの分散会計の導入、卒後臨床研修部門の拡充や外来化学療法部の充実、ハイブリッド手術室を含む手術室の増設や手術支援ロボットをはじめ最新設備の導入など、診療機能の強化が図られています。さらに、医学部附属病院は、三重県下の医療機関、教育機関、行政等との密接な連携のもと、初期臨床研修に加え、新専門医制度におきましても充実した教育プログラムを提供したいと考えています。

 地域社会では少子高齢化、グローバル化がすさまじい速度で進みつつあり、競争の原理が過度なまでに社会を支配しつつあります。時として、将来に不安を感じ、心がなえてしまうこともあるのではと思います。このような困難な時代にこそ、三重大学は、地域の皆さんを元気にし、社会を活性化するため、精一杯の努力をしていきたいと思います。今後ともご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。


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