皆さま、あけましておめでとうございます。すがすがしい新年を迎えられたことと思います。2017年の年頭にあたりごあいさつ申し上げます。
広島の昨年を振り返りますと、5月には現職としては初めてオバマ米国大統領が広島を訪問、慰霊碑への献花がありました。世界最初の被爆地広島としては大きなできごとでありました。
秋には「我らが広島カープ」が25年ぶりにリーグ優勝を果たし、大いに沸きました。カープの初優勝は1975(昭和50)年で、私は学生でした。しばしば、先輩や同級生と講義室を脱走して、応援に行ったことを思い出します。その年も日本シリーズ(対阪急ブレーブス戦)では1勝もできず、4敗2分けで日本一のタイトルは取れませんでした。是非今年はセントラルリーグの連覇と、日本一を目指してほしいと思います。
本院の昨年を振り返りますと、5月には国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援によりスマート治療室(手術室)が稼働を開始しました。手術中のMRIの撮像のみならず、患者さんのバイタルサインや電気メスの設定まで手術に関係した全ての情報が一元化されています。
国としてはこの事業を国家プロジェクトとして、これらの技術を手術室一式として輸出ベースに持っていく算段のようです。既に主に脳外科の手術が施行されています。データの収集と、国内外への実績の発信が期待されます。
先端医療の面では、機種のupdate化が望まれていた、手術支援ロボット(ダビンチ)の更新を行いました。最新の機種(第3世代)とともに中古ですが第2世代の機種も購入し、中国四国地方で初めて2台体制となりました。ロボット手術の研修にも大いに活用していきたいと思います。 広島大学病院は広島地域の医療のリーダー的役割を果たすだけでなく、国内外へ多くの情報発信をすることも大切なミッションとなっています。今年も構成員一丸となって頑張っていきたいと思います。
本年も皆さまのご支援とご協力をお願い申し上げます。皆さまにとって、実り多い一年となりますことを祈念して新年のごあいさつといたします。