大阪医科大学 学長 大槻 勝紀

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 新年明けましておめでとうございます。皆さま健やかな新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 医学部の卒前教育におきましては文部科学省からは高大接続に対する各大学の取り組みが求められています。取り組みの中身には各大学は本年4月1日までにディプローマー、カリキュラム、アドミッションの三つのポリシーを公表すること、学力の3要素を生かした入試制度改革等が含まれています。

 一方では大学の独自性にも基づいた教育改革を行う必要があります。文科省は高大接続を含めた教育改革の推進を促進する目的で私立大学等改革総合支援事業のうちタイプ1「教育の質的転換」として財政的に補助することを公表しています。350校がタイプ1に採択されますが、年々そのハードルは厳しくなっています。

 一方、医学部では日本医学教育評価機構(JACME)が中心となり医学教育分野別認証評価(いわゆる国際認証)の受審が求められています。「2023年ECFMG問題」として知られていますように、米国から外国人学生に対して臨床実習を2023年までに国際認証を受けていない外国人医学生は米国の医師国家試験を受けることができないという一方的な通告でした。日本は国際認証受審の点でアジア諸国に後れを取っています。

 日本において医学教育分野別認証評価は来年から本格受審となります。全国医学部は高大接続への対応と国際認証受審に基づいた医学教育改革を否応なしに迫られています。

 卒後教育においては新専門医制度の在り方が問題になっています。昨年、日本専門医機構によりプログラムの募集、認定、開示の後、昨秋には専門医の募集が始まる予定でした。紆余(うよ)曲折の末、専門医の募集は本年に持ち越され、今後の動向に注目が集まっています。学会認定専門医と機構認定専門医の問題、専門医制度による大学院募集への影響、医師数の地域格差への影響など詰めるべき点が山積の状態です。

 本学におきましては高大接続および国際認証に合わせた新カリキュラムを本年度から実施いたします。本学の建学の精神は「至誠仁術」です。その意味するところは、本学の医育機関としての使命は医学・看護教育と医学・看護研究、実地の医療への活用およびグローバリゼーションに適した医療人の育成です。建学の精神に基づき、新カリキュラムでは学生研究、多職種連携教育、プロフェッショナリズムの養成など本学の独自性のある教育を行う予定です。

 本年も引き続き、大阪医科大学へのご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。


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