風邪?花粉症?駐妻マスク族の秘密とは?!
タイは、ようやく雨季が終わり、乾季到来! この季節に増えてくるのが、マスク姿の日本人の奥様方です。とはいえ、インフルエンザ流行中や花粉の季節でもないのになぜマスク姿なのか...。実はマスクの下には駐妻たちの美への執念が隠れていたのでした。
マスク姿の人に会うと「あら風邪?」と声をかけ、その返答のほとんどが「ええ、ちょっとシミ取りに...笑」という会話が繰り広げられるこの季節。駐在員の春の帰国ラッシュとなる2〜3月を前に、帰国前の駐妻たちが必ず行うこと、それが"シミ取り"です。
そう、何年間と南国の強すぎる紫外線を浴び続けてうまれた顔のシミは数知れず...。駐在生活の思い出は大事に胸にしまい、いらない顔のシミとはバイバイしてから帰国の途につくのです。
駐妻に人気のシミ取り活動は、ざっくりと①フルーツ酸ピーリングでプチシミ取り、②美容クリニックで最新式レーザー美容を使ったガッツリ系シミ取り、③自分でコツコツ美白クリーム塗りの3パターン。
実は私も①のフルーツ酸ピーリングは昨年の乾季に経験済み。以前にもご紹介した駐在員御用達の巨大私立病院の美容皮膚科に、駐妻たちが"神"と崇める先生がいます。彼女は"オン先生"といい、フルーツ酸治療の名人と言われ、その名は日本在住者にも知れ渡り、タイに遊びに来るついでに予約をしてシミ取りして帰る人もいるほどとか。
肝心の治療内容はというと、カウンセリング後、フルーツ酸をシミの部分に塗るだけ。その後は、その箇所の古い角質がはがれていくのを5日間ほど待つのみです。すると1枚の薄い肌のベールを剥いだようにシミの部分が薄くなっているんです!
とはいえ、肌に酸を塗る訳ですから塗布時はピリっとした刺激があります。オン先生が人気なのは、この塗布作業が手早いこと! シミにピンポイントに手早くフルーツ酸を塗っていく様子はまさに職人技です。
さらにこのフルーツ酸治療が人気なのはその安さ。シミの数は関係なく一回の治療で1100バーツ(約3300円)とリーズナブルに美を手に入れられるのです。が、ここで注意! ピーリングして生まれ変わった新たな肌には紫外線は厳禁、せっかくシミを薄くしたのに紫外線のせいで以前より濃くなってしまうこともあるそうで、紫外線防止のためのマスクがマストなのです。
ここで先のマスク族の謎が解けましたね? みなさん美しくなるためにマスクサナギに変身中なのでした!
もし、タイに来てマスク姿の駐妻を見かけたら、そういう事情なのだと温かい目でお察しくださいませ(笑)。
山崎千代美...フリーエディター。福岡で情報誌の編集に携わり2012 年に渡タイ。現在は在タイ日本人親子向けのフリーペーパーで子育て情報を発信中。最近タイの結婚式に出席したのをきっかけに、仏教への関心が高まっています。
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