9月23日、福岡市内で、医療・介護分野の経営支援を行う独立系コンサルタント・会計事務所「日本経営グループ」主催のセミナーが開かれた。
2部構成のセミナーの1部では、一般社団法人地域ケア総合研究所の竹重俊文所長が登壇。高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けるためのポイントについて実践事例をもとに解説した。
2部では、日本経営の藤澤功明代表取締役会長が、「地域包括ケアにおける事業戦略と組織運営のポイント」について講演した。
藤澤会長は8年ぶりのマイナス改定となった今年の診療報酬改定の背景について、それぞれの機能区分の「あるべき姿」に沿ったものになったと解説した。
一部廃止・再編が議論されている医療療養病棟については、「医療必要度の基準が厳格化されたことで存続の危機に立たされる病院もある」などと今後の見通しを述べ、さらに、重症患者割合のある病棟(7対1看護)の競争が激化することなどを具体例をあげて解説した。
来場した300人(主催者発表)の医療・介護事業関係者は、専門家による適格な分析に、時折メモをとりながら真剣に聞き入った。