社会医療法人 生長会 府中病院 竹内一浩 病院長

  • はてなブックマークに追加
  • Google Bookmarks に追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • del.icio.us に登録
  • ライブドアクリップに追加
  • RSS
  • この記事についてTwitterでつぶやく

― 最高の病院を目指して ―
チーム力を集結して地域に貢献

大阪府立天王寺高校卒業 1988 大阪市立大学医学部卒業 同大学病院第一外科 2005 府中病院外科部長 2015 同院病院長

c12-1-1.jpg

―職員数が多いですね。

 当院には現在1060人の職員が働いています。医師が118人、看護師が520人、その他、多くのメディカルスタッフが患者さんのためにチーム医療を展開しています。人材確保に苦しむ病院も多い中、当院には良い人材が多く集まってくれるのは、本当にありがたいことですし、そのチーム力の強さは自慢できると思っています。

 法人の理念のひとつに「地域と職員と共に栄えるチーム」があります。それぞれのプロフェッショナルが力を結集し、患者さんを元気にする、そして地域に貢献していくという思いです。そんな組織風土を大切にし、人材育成にも取り組んでいます。初期研修医の育成もその一環です。

―研修医のフルマッチングが続いていると伺いました。その秘訣は。

c12-1-2.jpg

2016年度の初期研修医たち

 2004年に新医師臨床研修制度が始まったころの院長、田中肇・現生長会理事長に若手医師の育成に力を入れたいという強い思いがあったことから、当初から職員全員で取り組んできました。現場では、「研修医の面倒を見るのが大変」という声も多くありました。しかし、若い医師は、病院にとっての宝だけではなく、医療界にとっても大切な宝です。その思いを共有することで、大変だと言う声も次第になくなりました。現在では、毎年10人の定員枠に対し、30人の応募があり、フルマッチングの状態が続いていることは、大変ありがたいことです。

 研修医としての2年間で、医師としての基礎をしっかりと身に付けてもらうため、「みがく、もてなす、はぐくむ」をキーワードとして教育に取り組んでいます。「みがく」は、医師としての知識と技術を磨くこと、「もてなす」は、研修しやすい環境づくり、「はぐくむ」は医師だけでなく、職員全体で大切に守り育てるということ。

 研修医室には専任のスタッフを4人配置し、よりよい研修ができるようにサポートしています。事務手続きから、悩みごとの相談まで、親身になって世話をしてくれる、そんな面倒見の良さも、研修先として選ばれる理由のひとつかもしれません。

 また、当院の常勤医の約70%が、研修指導医の資格を持っていますので、どの科を回っても、質の高い研修が受けることができます。各診療科の先生方は、研修教育に対する理解が深く、情熱を持って指導してくださるので本当に感謝しています。

 さらに、実践力を身につけるため、研修2年目には初診外来と夜間当直帯の救急患者の初療を担当させています。初診外来や救急対応といった現場の第一線を経験することで、彼らの臨床能力は飛躍的に伸びます。最初は時間もかかりますし、冷や汗を流すこともありますが、1年経つとほとんどのプライマリケアをスムーズにこなせるようになります。もちろんこれらの研修では、上級医・指導医が見守り、適切なフィードバックをかけることで研修医を不安にさせることなく、確実に力をつけてもらえるようサポートしています。

 研修医たちは、実践力の高いこのプログラムに魅力を感じてくれているようです。

―がん診療拠点病院でもありますね。

 大阪府がん診療拠点病院として、手術療法はもとより化学療法、放射線療法、緩和治療など、がん診療ガイドラインに沿った集学的治療を行っています。

 当院でもっとも症例数が多いのは消化器がんです。消化器内科医16人、消化器外科医12人で診療にあたっています。早期胃がん、大腸がんに対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)は年間約200例、進行胃がん、大腸がんに対する手術症例は年間約220例で、その70%は低侵襲な腹腔鏡手術を実施しています。

 肝胆膵領域がんについては、EUS(超音波内視鏡)により的確な診断を行い、高難度手術も安全に実施しています。

 血液内科では、血液がんに対して、造血幹細胞移植、骨髄移植などの高度先進医療を提供しています。無菌治療室も13室完備しており、泉州地区での症例数はトップです。

 また、今年6月には手術支援ロボット「ダビンチ」を導入し、前立腺がんの手術を実施しています。今後も個々の患者さんに最適な治療を提案し、地域の患者さんに選ばれる病院でありたいと考えています。

―院長就任から1年半ですが、今後の展望は。

 60年の歴史を持つ当院には、「愛の医療と福祉の実現」という理念があります。その理念をもとに、ありたい姿である「Excellent Hospital(最高の病院)」を目指して取り組んでいます。

 具体的には六つの柱をたてました。「救急医療:24時間365日断らない救急医療体制の構築」、「高度専門医療:泉州トップレベルの高度専門医療の提供」、「医療安全:質の高い安全な医療の提供」、「人材育成:プロフェッショナルの育成」「職場環境:働きやすい職場環境づくり」、「地域貢献:地域の核となる新病院の建築」です。これら六つの柱をしっかりと実現していくことが、私たちの志であり、そして使命であると考えています。

社会医療法人 生長会 府中病院
大阪府和泉市肥子町1丁目10番地17
TEL:0725-43-1234
https://www.seichokai.or.jp/fuchu/

九州医事新報社ではライター(編集職)を募集しています

九州初の地下鉄駅直結タワー|Brillia Tower西新 来場予約受付中

九州医事新報社ブログ

読者アンケートにご協力ください

バングラデシュに看護学校を建てるプロジェクト

人体にも環境にも優しい天然素材で作られた枕で快適な眠りを。100%天然素材のラテックス枕NEMCA

暮らし継がれる家|三井ホーム

一般社団法人メディワーククリエイト

日本赤十字社

全国骨髄バンク推進連絡協議会

今月の1冊

編集担当者が毎月オススメの書籍を紹介していくコーナーです。

【今月の1冊, 今月の一冊】
イメージ:今月の1冊 - 88. AI vs. 教科書が読めない 子どもたち

Twitter


ページ上部へ戻る