学校法人福岡学園 福岡歯科大学 水田 祥代 理事長

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九州で初、水田祥代・福岡学園理事長を会頭に
第23 回日本歯科医学会総会
10 月21 日(金)~ 23 日(日) 福岡国際会議場・福岡サンパレス

1966 九州大学医学部卒業 1968 英国リバプール大学附属小児病院医師 1989 九州大学医学部小児外科学講座教授 2004 九州大学病院長 2008 九州大学理事・副学長 2015 福岡学園理事長

 第23回日本歯科医学会総会が10月21日〜23日の3日間、福岡市の福岡国際会議場・福岡サンパレスで開かれる。歯科医学の研究成果を広く発信する目的で4年に1回開催される歯科界最大の学術集会。九州で初となる同総会の会頭を務める水田祥代・学校法人福岡学園福岡歯科大学理事長に、見どころや願いを聞いた。

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歯科医療の「未来と夢」を描いて

 少子高齢社会で、社会構造は大きく変わり、その変化に合う医療・歯科医療の展開が求められています。また近年、健康で質の高い生活を営む上で、口腔の健康が重要な役割を果たしていることが社会に認知されてきました。それに伴い、歯科医学・医療に対する国民の期待はますます大きくなるとともに、歯科医師をはじめ歯科医療関係者の役割が重要になり、活躍の場も広がっています。

 このような状況を踏まえ、今総会のメインテーマは「歯科医療 未来と夢(New Paradigm forDental Medicine;Its Futures and Our Dreams)」としました。

 参加される皆さんには、この総会を通じて、再生医療を始めとする先端的な医療や、口腔医療が担う新しい歯科医療、医療間連携、介護と医療の連携など、歯科医学の発展と新しい歯科医療の展開を体感していただきたいと願っています。

 そして、将来の歯科界を担う若い方、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士といった多くの歯科医療関係者の方々が、それぞれに歯科医療の未来と夢について考え、モチベーションを一層高める機会になればと考えています。

 シンボルマークのモチーフは福岡博多を代表する伝統行事「博多祇園山笠」と博多の基礎を築いた軍師官兵衛です。躍動感を醸し出し、関係組織の協力・連携、歯科医療の未来への夢をイメージしました。九州・福岡にふさわしい、新しい時代の歯科医学会総会、参加された方に満足して帰っていただけるような学術集会にしたいと思います。

豪華な開会講演プログラムも多彩

 開会講演はノーベル生理学・医学賞(2012年)を受賞された京都大学iPS細胞研究所 所長・教授の山中伸弥先生と、日本人女性初の宇宙飛行士である東京理科大学 特任副学長、向井千秋先生にお願いしました。

 山中先生は「iPS細胞研究の現状と医療応用に向けた取り組み」、向井先生は「宇宙飛行から学んだこと―有人宇宙探査と歯科医学への期待―」と題して、それぞれメインテーマにふさわしいお話をしてくださる予定です。将来の歯科医療を考えるうえで示唆に富む内容になるものと、楽しみにしています。

 会頭講演では「輝いて美しく―女性医療人へのエール」と題してお話しします。多くの国で行政や企業、大学のトップとして女性が活躍する中、日本でその水準が低くとどまっているのはなぜか。その理由を女性にも男性にも考えていただけるような講演にする予定です。

 総会プログラムは、講演10演題、シンポジウム13セッション、ポスター約400演題を選定しました。さらに日本歯科医学会学術研究委員会の企画協力による分科会プログラム、現場に役立つテーブルクリニック、一般の方を対象にした公開フォーラムなど、学術的・専門的なものから一般的なものまで、さまざまな内容を用意しています。

 近隣のアジア諸国を視野に「国際セッション」も設けました。アジアの玄関口ならではの国際色豊かな総会になるよう趣向を凝らしています。

 さらに、九州地区の歯科医師の先生方の学術大会である「第69回九州歯科医学大会」と、日本最大規模の歯科医療器材展「日本デンタルショー2016福岡」も併催されます。

「口腔医学教育」で未来を担う歯科医師を

 4月の熊本地震後、被災者の口腔ケアのために当大学から歯科医師・歯科衛生士を派遣しました。歯科医療チームが入った避難所では、高齢者に多い誤嚥性肺炎の発症が少なかったと聞いています。

 被災後すぐに派遣要請があったことからも、歯やその周辺組織を含めた口腔の状態が全身の健康に影響を及ぼすという口腔医学の考えが、社会的に広く認知されたことを実感しました。

 超高齢社会を迎え、健康長寿を支える口腔医学の重要性は高まる一方です。高齢者の自宅を訪問して歯科治療や口腔ケアをする歯科医師も増えてきていますし、多くの病院で周術期の口腔ケアが取り入れられています。

 今や歯科医師は、むし歯を治療するだけの存在ではありません。口腔医学のスペシャリストとして、活躍の場は広域に及んでいるのです。歯科医師過剰といわれますが、胎児期から高齢者まで、人生のあらゆる時期に歯科医師が関わっていけば、むしろ足りないぐらいではないでしょうか。

 全国に先駆けて「口腔医学」を提唱している福岡歯科大学では、従来の歯学に一般医学の要素を取り入れたより総合的な口腔医学教育を、今後も実践していきます。そして、未来の歯科界を支える「口腔の健康を通して全身の健康を守る歯科医師」の育成に取り組んでいきたいと思います。

第23回日本歯科医学会総会

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第23回日本歯科医学会総会のチラシ

◆開会講演①

山中伸弥氏
(京都大学iPS 細胞研究所所長・教授)

◆開会講演②

向井千秋氏
(東京理科大学特任副学長)

◆会頭講演

水田祥代氏
(第23 回日本歯科医学会総会会頭)

◆公開フォーラム

 「口から食べて豊かな人生」
基調講演 飯島勝矢氏
(東京大学高齢社会総合研究機構教授)

主幹校

福岡歯科大学

幹事校

九州歯科大学、九州大学大学院歯学研究院、長崎大学歯学部、鹿児島大学歯学部

主催

日本歯科医師会、日本歯科医学会

共催

九州地区連合歯科医師会

後援

文部科学省、厚生労働省、日本学術会議、福岡県、福岡市

学校法人福岡学園 福岡歯科大学
福岡市早良区田村2丁目15番1号
TEL:092-801-0411(代表)
http://www.fdcnet.ac.jp/

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