第68 回西日本医科学生総合体育大会｜九州医事新報・中四国医事新報・東海医事新報・関西医事新報

第68 回西日本医科学生総合体育大会

めざせＶ３！ Get the victory ― 注目チーム紹介 ―

徳島大学医学部サッカー部（徳島大学ヒポクラテス）部員数：40 人（プレイヤー25 人）

　西医体の地元開催で盛り上がる徳島大学医学部では、３連覇を狙うサッカー部（徳医サッカー部）の活躍に期待が集まっている。

　前回、前々回と宿敵・鹿児島大学を決勝で下した徳医サッカー部の強さの秘密は、国体選抜に選ばれたＣＢ、８番・宮本亮太（６年／徳島・城南）の守備力と、同じく国体選抜のボランチ、10番・臼井健（６年／兵庫・神戸）を起点とする多彩なパスワークだ。

　ロングボール主体の医学部サッカー部が多いなか、徳医サッカー部は傑出した個の力を軸に長短のパスを織り交ぜるバランスのよい攻撃で勝利を積み重ねてきた。大学通算２００ゴールを達成した抜群の決定力を誇る点取り屋、ＦＷの14番・宮崎克己（６年／東京・都立立川）が早い時間帯に先制し、宮本らＤＦ陣を中心にＦＷも守備に労をいとわず走りぬくのが徳医サッカー部の勝利の方程式ならぬ「勝利のカルテ」だ。

　今年も、４月の四国医科学生サッカー大会で準優勝、６月の中国四国医科学生サッカー大会で優勝、天皇杯徳島県予選では準決勝まで進出と安定した成績を残している。

　徳医サッカー部は、午後６時までぎっしり埋まる授業を終えたあとの週３日２時間半の練習で実力を蓄えてきた。40人の部員を束ねる山本雅俊主将（４年）は、県立熊本高校でもサッカー部に所属していたが、「高校時代よりもサッカーを楽しんでいる」と話す。「技術が高い先輩が多いし、サッカー観を変えられるような先輩にも出会えた」

　大会を前に徳医サッカー部では故傷者が続出しており、Ｖ３へ暗雲が漂っている。徳医サッカー部の３連覇をはばむのはどこか。鹿児島大学（今大会は不参加）を筆頭にレベルの高い九州地区からは、６月の第１回震災復興九山杯の覇者、久留米大学や、昨年の九州・山口医科学生体育大会を制した産業医大などが虎視眈々（たんたん）と王座奪取を狙う。

　中部地区の雄、三重大学は関西医歯薬トーナメント大会優勝の勢いをそのままに頂点まで駆け上がるか。四国勢では４月の四国大会で徳医サッカー部を破った香川大学がダークホース的存在だ。山本主将は、「実力が拮抗しており、どこが優勝してもおかしくない」と冷静に分析する。サッカー競技は８月６日から11日まで、徳島市球技場と徳島スポーツビレッジで熱闘を繰り広げる。