産婦人科医院の見学や新生児との対面、妊娠中の女性を対象としたおっぱい教室への参加を通して、産婦人科の役割や妊娠出産について知る「親子で学ぼう。出産のこと」が7月2日、真田産婦人科麻酔科クリニック(福岡市東区)で開かれた。
参加したのは小学生の女児とその母親計2組。島ノ江栄子・同クリニック総師長の案内で診察室、分娩室、病室、同院に隣接する産後ケアセンター「マリィのおうち」などを見学した。
さらに、「おっぱい教室」では、授乳方法を学び、おむつ替えを練習。最後に、島ノ江総師長から「あなたたちの誕生日は、お母さんががんばった日。ありがとうを伝えてたくさんお手伝いして」と言葉が贈られると、真剣な表情でうなずいた。
参加した母親の一人は「子どもにとって貴重な体験。私も出産前後のことを思い出しました」と笑顔。
島ノ江総師長は「産婦人科で働くのは重労働で訴訟リスクもある。でも、一つの体で入院した母親が、自分と赤ちゃんと二つ以上の体で退院していく姿を見るのはこの上ない喜び。子どもたちが将来、産婦人科医や助産師を目指してくれれば」と願っていた。