歩くことの大切さと楽しさへの気づきが、自分を大切に生きることにつながる

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一般社団法人 日本姿勢改善ウォーキング協会代表理事 山﨑美歩呼さん

【やまさき・みほこ】本名・美穂子。スポーツインストラクター、健康管理士(日本成人病予防協会認定資格)等の資格を持つ。2013年、理学療法士とともに、オリジナルの運動メソッド「骨盤腸整ウォーキング」を開発。福岡を拠点に国内各地で指導している。福岡市在住。

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 「まず目をつぶってその場で1分間足踏みをしてみましょう」

 福岡市内のスタジオ。レッスンに集まった10代〜60代の参加者に、「骨盤腸整ウォーキング」の考案者で日本姿勢改善ウォーキング協会代表理事の山﨑美歩呼さんが声をかける。

 すると、目をつぶって足踏みを始めた参加者たちは、回り始めたり、前に進んだり。その場で続けられた人は、ほとんどいなかった。

 これは「骨盤腸整ウォーキング」の歪みチェック。山﨑さんによると、「体の歪みからくるくせが、歩き方に出る」という。

 「歩くことの大切さを見直し、一生ものの体をつくってほしい」と願う山﨑さん。九州や関西などで、「歩く」ことに焦点を当てたレッスンを続けている。

 山口県下関市出身の山﨑さんは、身長165cm。「なるべく小さく見えるよう、猫背で過ごしていました。小柄な女の子がもてはやされた時代だったので」と思春期を振り返る。

 地方銀行勤務を経て、結婚、退職、そして妊娠。細身だった体は重くなり、体重は妊娠前に比べ15kgも増えていた。

 産後は歩いたりジムに通ったりしたものの、思うように痩せない。体型も崩れ、「悩んだ時期もあった」という。

 転機は子育ても一段落した44歳。再就職のために訪れたハローワークで、スポーツインストラクターの資格が取得できる職業訓練校について知り、迷わず入学を決めた。運動解剖学、運動生理学といった専門的な勉強が、楽しくて仕方なかったという。

 スポーツインストラクターの認定資格取得後、講師としての活動が始まると、人脈が広がり、理学療法士などとの交流も深まった。学んだ知識を具体的なエクササイズにして実践したところ、2カ月で6kgの減量に成功したことも自信につながった。

 そして、これを体系化し、かつ毎日無理なく続けられる"歩くこと"に着目したエクササイズが「骨盤腸整ウォーキング」。

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 「正しい姿勢や歩き方は、痩せすぎではなくほどよく筋肉がついたバランスの良い体型をつくります。セロトニンというホルモンを作る腸を動かす動きも取り入れました」

 医学的な根拠も必要と、理学療法士の監修も受け、ようやくレッスンをスタートした。

 その後、口コミやSNSで情報が広がり、「美しく歩きたい」「痩せたい」「O脚が嫌で」といったさまざまな目的で、昨年は延べ3千人がレッスンに参加したという。

 山﨑さんの活動の原点には父の言葉がある。29年前、53歳で亡くなった父・元弘さん。釣りやドライブなどと多彩な趣味を持ち、退職後はキャンピングカーで全国を旅したいと夢見ていたのだという。

 胃がんが発見された時にはかなり進行しており、10カ月後に急逝。そんな父が残した最後の言葉が「自分の足で歩きたい」。父の無念さを痛いほど感じた。

 たかが"歩き方"されど"歩き方"。「人が亡くなるその日まで、『自分で歩き、健康で生きる』ために、学んだことを伝えたい」。そんな願いを胸に、今日も、歩くことの大切さと楽しさを伝えている。


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