変革の年
新年明けましておめでとうございます。今年も大きな災害がなく、変わりない日常生活が続けられることを祈念したいと思います。
愛知医科大学は今まさに変わりつつあります。平成26年5月に旧病院は、精神神経科外来・病棟を除いて、全面新築移転しました。開院後1年8カ月を経過した現在、外来患者数は1日2千6百名を超え、平日の病床稼働率は95〜100%となりました。土日・祝日は稼働が低下しますが、精神神経科病床を除く高度急性期病床においては、平均で93%を超えております。
研究に対する意欲も高まっており、Jump up作戦により科学研究費申請件数は昨年度と比較して40%超増加しました。更に研究支援体制を充実させるため、今年4月からは研究創出支援センターを大学に設置いたします。産学連携・知財管理を効率よく行えるよう事務組織を集中させるとともに、研究URAと研究指導教官を置くことにより、大学院生を含む若手研究者の研究相談や研究指導を推進して参ります。また、新たに整備した共同実験室の維持・管理業務を担当するほか、新設バイオバンクの管理も行い、未来研究の支援体制を構築することとしました。
羽生田病院長の下、昨年4月に設置した臨床研究支援センターにおいては、多数の臨床治験が進められているほか、生物統計に関する講義が系統的に行われるとともに臨床研究に係る倫理講習も進められており、信頼できる臨床研究を遂行するための基盤構築が着々と進められています。
教育においてはIT教育を充実させられるよう、LMS(Learningmanagement system)として、オープンソースであるMoodle を利用した授業支援システムを開発しております。更に参加型実習であるBSL(Bed side learning)を補完するよう構築した教育用電子カルテの充実を図っていきます。IT教育を更に推進するため、関連施設の統合を含めたあり方を検討しています。
女性職員の支援としては、保育所(アイキッズハウス)を増築しており、新年度から定員を30名から50名に増加させるとともに、病児保育を開始していく予定です。
創立44年を迎えて、愛知医科大学の職員、在校生、卒業生は「All AichiIdai」を自覚し、更なる飛躍にむけた協力体制を構築していきます。
皆さまには、変わらぬご支援を賜りますことをお願い申し上げ、新年のごあいさつとさせて頂きます。