岐阜市医師会 馬渕愃之 会長
新年、明けましておめでとうございます。
皆様方におかれましは、良いお年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
安倍政権も発足三年目を迎え、経済再生を最優先課題に「アベノミクス」を推進し、株価上昇や企業業績の改善に結びつけその成果をアピールしていますが、国民の生活実感との結びつきが如何程（いかほど）のものか疑問も残ります。
昨年は、安全保障政策を転換する安保関連法案を成立させましたが、国民生活を守る軽減税率の導入等の主要政策は、官邸主導の色合いを深めるばかりです。
景気の好循環を背景に内閣支持率は高く、第二次政権発足当時の大規模な金融緩和と成長戦略等「三本の矢」を柱に、デフレからの脱却を目指してきましたが評価はマチマチです。
さらに、安倍首相は希望と夢と安心の新三本の矢「ＧＤＰ６００兆円」、「出生率１・８」、「介護離職ゼロ」を放ち、意気込みを示しましたが、これからが手腕の見せどころ、安倍政権の課題は山積しています。
さて、去る12月24日、２０１６年新年度予算案が閣議決定され、高齢化により社会保障費が伸びるなど一般会計の歳出総額は過去最大96兆円を超えました。
医療・介護面からみて見ますと、診療報酬の改定により、診察料は若干上がり、薬価は値下がり患者負担は減少、ジェネリック薬品の価格が新薬の原則５割に、また、介護休業時の給付金が賃金の40％から67％に増額される等、改善面もあります。
さて、本会は、50年の永き夢でした、新医師会館を複合施設として完成させ、早いもので２年を、また、岐阜市から第二看護専門学校の移管を受け１年が経過する中、本会の運営も皆様方のご支援・ご協力のもと、順調に進めることができました。
旧医師会館をはじめ、臨床検査センターの解体も無事終え、１月からは締め括り事業として、医師会館周辺環境整備事業に取り組み一大事業が完成することになります。
内容は新医師会館の南に看護学校等の施設として、「バレーボールコート」をはじめ、「駐輪場や駐車場」、「売店」及びフェンスや照明灯の整備等を３月末までに完成させ、会員の先生をはじめ、学生や教員、職員から満足していただける教育環境や職場環境の充実を図るとともに、恵まれた地域の自然環境や住環境に相応しい施設とする所存です。
最後になりますが、本年も本会は会員の皆様のため、又、地域住民の皆様の健康を守る保健・医療や防災拠点として、役員・職員が一丸となって頑張ってまいりますので、更なるご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。
