公正で信頼される制度になることを期待
10月3日、福岡市中央区の天神ビルで、医療講座「患者安全と医療事故調査〜事故の再発を防止し、患者の安全を〜」が開かれ、医療従事者や弁護士などを中心におよそ60人が参加した。
今月1日からスタートした医療事故調査制度について、同制度の確立のため、長年研究や運動に携わってきた弁護士の木下正一郎氏が講師となりわかりやすく解説した。
講演で木下氏は医療事故調査制度創設までの経緯や制度の概要について説明。医療事故が起こった際の院内の事故調査委員会について、参加者のすべてが情報を共有し、疑問を自由に発言できる雰囲気を醸し出すことが重要だと述べた。
木下氏は講演の最後に「医療機関の自律的な取り組みにより、公正で信頼され、患者の安全に資する医療事故調査制度が確立することを期待します」と語った。