発見、低侵襲治療、訪問看護、緩和ケアすべてで高機能な病院に

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藤富 豊 理事院長と巡る乳がん医療最前線 ― 大分県厚生連 鶴見病院 ―

藤富豊氏 ■略歴1977 長崎大学医学部卒業 1979 同第一外科 1982 大分医科大学第二外科 1988 大分県厚生連鶴見病院外科部長 2002 独立型ホスピス大分ゆふみ病院院長 2004 大分大学第二外科講師 2010 大分県厚生連鶴見病院院長

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早期発見

 健診施設である「健康管理センター」を併設していることが当院の特徴の一つです。年間受診者数は45,000人で、マンモグラフィーは施設検診が8,400人、巡回バス検診が4,100人、乳腺エコー検診は施設が7,000人、巡回バスが4,600人。それらの検診のための技師や当日診断のための読影医も必要になりますから、午前中は病院の乳腺外科の診察をせず、午後に時間をとっています。

 当院の乳腺専門医は2人。乳腺エコー技師5人、マンモグラフィー認定技師8人。他施設からの精査依頼も数多く受けています。

診断・治療

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 この病院は230床。この規模の病院では珍しく、病理専門医がいるんです。細胞診をすれば翌日には結果が出る。急げば、15分ほどで「怪しいです」と言ってきてくれる。細胞診認定技師も4人います。

 病院を新築・改修する際にも、私はそれまでの案を1度廃案にして、職員たちと一から計画を立てました。

 外来と手術室は医師と看護師が、病棟は看護師が、それぞれ設計段階から入って作ったんです。現場の人間も加わって、初めていい病院ができる。上の人間と建設会社だけで決めても、それは職員が働きやすい病院でも患者さんにとっていい病院でもないでしょう。

 私がここに来たころは、病院自体古くて、1日に来院する患者さんはすべての診療科合わせても60人ぐらいしかいませんでした。せっかく健診に来てくれた人にも、異常が見つかると「紹介状を書いてください」と言われてしまうような状況でね。悔しい、という気持ちでみんながんばってきたんです。

終末期

 緩和ケア病棟を造る時には、臨床心理士が計画段階から入りました。50床の老人保健施設を14床の緩和ケア病棟に造り替えたので、空間をぜいたくに使えています。

 患者さんにも家族にも自宅にいるように過ごしてほしい。そのための工夫をしていますし、本当は「ホームケア病棟」と呼びたかったぐらいです。

 がんは健康診断やがん検診での早期発見がまず大切です。そしてなるべく低侵襲な治療をし、在宅になったらグループ内の訪問看護で関わる。さらに必要になったら緩和ケアでその人をみる。人間はいずれ亡くなります。発見、診断、治療、そして最期のとき。乳がんを含むがんの患者さんと家族すべてにいい医療で携われるよう、今後も高機能化を目指していきます。


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