「住み慣れた場所で自分らしく暮らす」を支える力に

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医療法人正周会 水巻共立病院 有留 丈太郎 理事長

【略歴】1996 年久留米大学医学部卒業。その後、産業医科大学リハビリ医学講座に入局し、一般内科、脳卒中のリハ、整形外科を学ぶ。1998 年横浜労災病院、2000年筑豊労災病院、2002 年医療法人正周会水巻共立病院。2005 年同法人猪熊クリニック院長、2009 年同法人理事長に就任。現在に至る。

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―病院の特徴を教えてください。

 水巻共立病院は医療法人正周会の前身として、1957(昭和32年)に開業しました。当時の炭鉱閉山に伴い、日本炭鉱中央病院の各勤務医が独立しました。私の父もその一人で、私は二代目になります。

 当初は無床診療所として始まりましたが、10年後に現在地の水巻町吉田に移転。今は療養型の病院として病床108床(医療54床、介護54床)、外来、デイケア、居宅のケアプランセンターを構えています。

 医療法人正周会としてサテライトクリニック(19床)、老健施設とグループホームが各2施設、系列グループに有料老人ホームとケアハウスがあります。

 療養型の病院ですが、リハビリの専門医がおり、理学療法士と作業療法士9人と共にリハビリにも力を入れています。外来は慢性期疾患の診療が主ですが、急性期病院から紹介される患者さんも多く、地域医療の一翼を担っています。

 また、医療と介護の連携にも気を配り、介護分野の研修によって医師と看護師のスキルアップを図りながら、系列の介護施設と協力して、地域の方が住み慣れた場所で自分らしく暮らせるように留意しています。

―今後の展望は。

 診療報酬改定ごとに、病院を取り巻く環境は厳しさを増し、私も経営のかじ取りに苦労しています。現在、病棟は療養病棟入院基本料1を取得して、重症患者の積極的な受け入れと在宅復帰率50%の維持に努めていますが、患者さんの退院後の不安解消のため入院時よりリハビリを開始しており、ケアマネージャーや理学療法士の訪問なども行っています。

 在宅のサポートだけではなく、経営においては病棟の再編と系列施設を含めたベッドコントロールが喫緊の課題です。現時点での設備や職員配置、新設の加算などの見直しを含めて、部門別に収支を把握し、経営の効率を高める努力が必要です。

 また、人事考課を改変して、多様な施設と働き方を提案できる強みを生かした人材確保と育成に努めたいと考えています。

―在宅への流れをどう感じていますか。

 「自宅が一番」という気持ちはよくわかるのですが、服薬や栄養管理、部屋の清掃、室温管理などの面において、高齢者の方だけで暮らすことは限界があります。

 健康管理という点でいえば、24時間職員が常駐する施設で過ごすほうが安心できると思います。在宅への希望も大切にしながら、医療と介護の両面でサポートしたいですね。

―なぜ医師に。

 父も医師でしたので、自然と目指していました。父は内科医でしたが、ひざや腰の痛みも診てほしいという方が多く、リハビリ科を勧められて産業医大に入局しました。

 診察していて思うのは、患者さんやご家族の話にじっくり付き合うと、思いがけなく治療のヒントを見つけることもあるということ。「聞くこと」の大切さを痛感しています。

―リフレッシュ法は。

レスは独特だと思います。しかし、それにとらわれたままではいけないと週3回ジムに通っています。

トレーニングの間は没頭して無心になれますし、自律神経も調整できて、心もポジティブになれます。年末の矢沢永吉の武道館ライブも楽しみの一つです。できる限り自らで心身の健康を保つようにしています。

 やはり人生は、仕事の時間が一番長いのですから、いかに充実して過ごすかも大切です。私は、この法人を職員にとっても、仕事にやりがいを感じられる場所にしたいと思っています。患者さんだけでなく職員とも、ここで出会えた喜びを共有したいという気持ちを、経営理念に込め、日々の仕事に臨んでいます。


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